立ちどまるよふりむくよ
ボブ・ディランからスティーブ・ジョブズは何を学んだのか(プレイリストつき)(3/3 ページ)
ディランの如く
ディランの音楽を軸にジョブズを描いたダニー・ボイル監督版「スティーブ・ジョブズ」。ボイル監督が使用楽曲の持つ意味を解説しているNewsweekの記事があるので、それを踏まえて映画を見ると、より深読みができるだろう。
ディランを知りたいのなら、マーティン・スコセッシ監督によるドキュメンタリー「No Direction Home」も必見。何者でもなかったディランがウディー・ガスリーに惹かれ、ジョーン・バエズに魅力を感じ、ミネソタからNYCグリニッジビレッジに向かい台頭していく。そういえばジョーン・バエズと一時期付き合っていたというのもジョブズとディランの共通項でもある。
ボブ・ディランが作った音楽を、スティーブ・ジョブズが作った再生装置でぼくは聴いている。オープンリールテープはiPod、それからiPhoneになり、いまやApple Musicで歌詞の意味を考えながら聴くことができるというわけだ。
Spotifyでは、Geniusというサービスと連携し、ハイライトされたクラウドソーシングで集められた歌詞の意味が表示されるようになっている。アプリ連携は日本ではされていないようだが、Webなら曲名で検索すれば使える。
例えば1984年に「時代は変る」でジョブズが引用した部分は、聖書のマタイ伝第5章「心貧しき者は幸いなり」からの影響があるなどとある。
15歳のジョブズが懸命に意味を探っていたディランの難解な歌詞は、いまやクラウドソーシングの集合知で探せるのだ。
歌詞の読み解き方も時代で変る。
ところで14日にはディランのノーベル文学賞効果でソニーの株価が今年の最高値を記録したそうだ。前日にはPS VR(どこに行けば買えるのだ?)で最高値を出したのだが、それを更新したという。
ソニーのCSL(コンピュータサイエンスラボ)ではAIを使いビートルズ風楽曲を作り出したが、歌詞はまだのようだ。そこはWatsonに頼るべきか。
でも、とりあえずディランのように歌う練習をすることはできる。ボブ・ディラン公式サイトでは、"Like A Rolling Stone"をディランと一緒に正確に歌う練習ページを用意しているのだ。ノーベル文学賞の詩人と一緒に歌えるチャンスだ。
How does it feel?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
立ちどまるよふりむくよ
過去を振り返りまくる連載。音楽、映像、コンピュータ、テクノロジーをタイムトラベルしながら新たな発見をしていく。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
10
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR