ビットコイン急騰急落、何が起きているのか 注目すべきは「中国」(1/2 ページ)
5月に入り急騰してきたビットコイン。国内最大手取引所bitFlyerでは、1ビットコインの価格が1カ月で15万円台から、一時は34万円を超えるまでに上昇した。しかし、5月25日を境に下降に転じ、一気に20万円台まで急落、29日時点では27万円前後で取引されていた。いまビットコインに何が起こっているのか――。
ビットコイン市場に大口投資家からの資金
ビットコインは2009年に運用が開始されたインターネット上の仮想通貨。手数料の安さと、銀行などの中央集権によらない分散型による取引のセキュア性から新たな決済・送金手段として注目されてきた。現在では、ビックカメラがビットコイン決済を試験導入するなど普及の兆しが見えてきた。
一方、市場はまだ安定せずビットコイン価格は乱高下している。人気に便乗して購入してしまうと、損失を抱える可能性もあり注意が必要だ。ビットコインで損失を被らないためにも、価格乱高下の背後を考えることが重要になる。
ビットコイン価格に大きな影響与える要因の1つとして「大口投資家の存在」がある。
元ヘッジファンドマネジャーで著名な投資家マイケル・ノボグラッツ氏は、自身の全投資資金の10%をビットコインとイーサリアムに投資していることを明らかにしている。イーサリアムとは、第二のビットコインと呼ばれる仮想通貨のことだ。
この他にも40億ドルを運用するベンチャーキャピタルの創業者マーク・アンドレッセン氏や、仮想通貨関連事業を行うDigital Currency Groupの創業者バリー・シルバート氏など、数多くの著名投資家がビットコインに投資しているといわれている。
こうした投資家らはビットコインの社会的インパクトや可能性に期待し、長期運用を前提に投資し、この数年続くビットコイン価格の底上げを担ってきたと推測できる。なぜなら、テクノロジー界隈(かいわい)のインフルエンサーでもある彼らがビットコインに投資をしたという情報は、フォロワーや他の投資家の投資行動にも影響を与えたと考えられるからだ。
一方で、短期売買を目的とした投機家らの資金もビットコイン市場に流入していることに留意すべきだろう。投機家らは、短期の価格差から利益を得ることを目的に取引きしている。
例えば、市場価格が上がりそうな気配があると買うが、その買いが他の投機家の買いを呼び、市場価格がある程度まで価格が上昇した時点で、利益確定のために売る。するとまた他の投機家らの売りを呼び、価格は一気に下がる。
ビットコインだけでなく、株価や為替など市場価格が直線ではなくジグザグに動くのは、投機的な動きが背景にあるからだ。
今回特に顕著となったビットコイン価格乱高下。多くのメディアが取り上げたため興味を持ったひとも少なくないだろう。ただし、まだ安定しない市場に飛び乗るのは危ない。ここでは、ビットコイン価格に大きな影響を与えている投機資金と中国の動向について解説したい。
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