マスクド・アナライズのAIベンチャー場外乱闘!
「ビッグデータ」が「notデータ」でAIマジギレ!? “残念なAI導入”を卒業するには(4/4 ページ)
目的は「問題を解決すること」だったのが、いつの間にか「AIを導入すること」にすり替わっているのです。「AIで何とかしよう」と目論んでも失敗しますし、結果的に「その場しのぎで人を増やした」というオチになりかねません。
例えば「紙書類に記入された内容を担当者がデータベースに入力する手間を削減する」という要望があったとします。ありがちな例として、「紙書類に記入された文字をAIが認識して、内容を分類してデータベースに入力する」という仕組みを作ろうとします。
目的は達成できるかもしれませんが、ここまで手間と予算を掛ける必要はありません。しかも精度が低ければ、確認や修正を行う人材も必要になるでしょう。それなら紙書類を廃止して、タブレットでデータ入力すれば済む話です。
今どき「舶来のカラクリは使えないでござる」と反発する、江戸時代から働く古参社員もいませんし、いたら早々に改易させましょう。最小限の手間と予算で問題を解決するのがデキる社会人であり、会社の予算を使った米帝プレイはお勧めできません。
このように、AIを適材適所に配置することが重要です。「まずはAIを導入しよう」ではなく、AIが活躍できる分野を把握・判断するのが最初の一歩です。
AIもハロウィーンも騒ぐだけでは意味がない
世間で「何でもAI」「とにかくAI」と、喧伝(けんでん)されて久しいです。本来は手段であるAIも、プレスリリース芸、株価操作の材料、メンツを保つため、などの目的に使われています。
ハロウィーンは秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す宗教的行事です。それを楽しむために、かぼちゃをくり抜いたオブジェを作ったり、子どもが仮装してお菓子をもらうイベントになりました。しかし、日本では大人が繁華街で暴れて軽トラックがひっくり返すなど、祭り以前に単なる悪ふざけになっています。AIもハロウィーンも、いつの間にか本来の目的とかけ離れているのです。
Pepperも多くの企業が解約に踏み切っているようですが、決して役立たずなダメロボットではありません。ただし、何でもできるわけではないのです。
フィクションにおいてダメロボットとされた「ボロット(丸出だめ夫)」や「ロボコン(がんばれ!!ロボコン)」も家事ができますし、今の技術に照らし合わせれば立派なロボットです。AIもPepperも過大評価や誤解をされることもありますが、人間より優れた面は限定的であると自覚すべきです。
ハロウィーンでウェイ系のパリピがハメを外すのも、ブームに乗せられて考えなしにAIやPepperを導入する企業も「五十歩百歩」「どんぐりの背比べ」です。
企業におけるAI導入において、後々問題が発生する可能性も無視できません。今年10月、米Amazon.comの人事採用AIが女性差別的な判断を行ったとされ、問題になりました。もし製造業で導入した不良品検知AIが「異常」を「正常」と誤認して見過ごせば、後になって事故やリコールにつながるでしょう。
それを隠蔽するために改ざんを行っても、いずれ発覚するのは目に見えています。企業がAIを導入するなら自社業務に合った用途を見出して、Pepperを活用するはま寿司を目標とすべきです。
ハロウィーンはトラックをひっくり返す祭りではありませんし、AIは流行に乗って導入するものではありません。大人として、社会人として、物事は冷静に判断しましょう。ハロウィーンやAIブームという祭りに踊らされて、後悔してからでは遅いのです。そうなれば「後の祭り」ですから。
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マスクド・アナライズのAIベンチャー場外乱闘!
自称“AI(人工知能)ベンチャーで働きながら、情報発信するマスクマン”こと、マスクド・アナライズさんが、AIをめぐる現状について、たっぷりの愛情とちょっぴり刺激的な毒を織り交ぜてお伝えします。
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