体当たりッ!スマート家電事始め
カシオの新型スマートウォッチ「WSD-F30」をスキー場で体験してきた(2/3 ページ)
スキー・スノボのナンバーワンアプリ「Ski Tracks」を体験
今回のプレスツアーでは、群馬県沼田市のスキー場「たんばらスキーパーク」のゲレンデを滑りながら、英CoreCodersが開発しているスキー・スノーボードアプリ「Ski Tracks」のWear OSバージョンを体験した。
Ski Tracksはモバイルアプリとして歴史の古いサービスであり、iPhone 3Gが発売された直後の2009年にiOS版をリリース。現在までに、世界中に約360万人のアクティブユーザーを抱えるスキー・スノボアプリの超定番だ。各時代の最新モバイルOSのプラットフォームに合わせた開発が進められてきたが、駆動時のバッテリー消費が少なく、さらにモバイル端末のセンサーと連動しながら正確なデータ取得・解析が正確できるところに人気の秘密がある。オリンピックを狙うトップクラスのアスリートにも多くの愛用者がいるという。
Wear OSバージョンは、カシオのPRO TREK SmartとCoreCodersが二人三脚で作り上げたアプリだ。Wear OS搭載のスマートウォッチであれば他社製品でも利用は可能だが、PRO TREK Smartと一緒に使うと「よりベターな体験」が得られるという。カシオ計算機の海外営業統括部時計部 リスト機器推進課長である風見貴史氏は「CoreCodersがアプリ開発のリファレンスとしてPRO TREK Smartシリーズを採用しているので、連携の正確さと安定感は他の追随を許さない」と胸を張る。
Ski Tracksはデータの計測を開始する前にウォッチからアプリを起動して「開始」アイコンをタップすると、あとは自動で滑走と停止の状態を検知して、滑走時のみに移動距離とスピード、高度移動などのデータを記録してくれる。ゲレンデを離れる時に記録を終了するだけで、あとは細かなデータの記録はアプリにおまかせすればいい。ペアリングしたスマホのアプリ上では詳しいグラフデータとともにサマリーを時系列で表示できる。
CoreCodersは世界7018件のスキーリゾートをカバーするオリジナルの地形データベースを持っているので、Ski Tracksアプリを使うとスマートウォッチなどのデバイスに内蔵されている高度計などのセンサー情報を組み合わせ、より正確に移動距離やスピードを割り出す。ビデオ通話でインタビューに応じてくれたCoreCodersのCEO、Steven Wilson氏は、「スキーやスノーボードなどウィンタースポーツだけでなく、山のすべてを楽しんでもらいたい」という思いで、これまで約10年もSki Tracksアプリのブラッシュアップを続けてきたという。
Wilson氏は何よりSki Tracksアプリをゲレンデで安全に使うことの大切さを説いた。スマホ版、Wear OS版のSki Tracksアプリは、ともに滑走中はアプリからデータをモニタリングできないようになっている。記録のチェックは必ずいったん停止して見るためだ。Wilson氏もマナーを守って安全にSki Tracksによるウィンタースポーツを楽しんでほしいと呼びかけた。
ということで、筆者も10年以上ぶりにスキー板に乗ってWSD-F30とSki Tracksのベストマッチを体験してみた。筆者は手首が細いので通常のリストバンドでもウェアの上から装着できてしまったが、オプションのクロスバンドなら少し厚手のウェアでもしっかりと固定できそうだ。タッチパネルは操作に対する感度が良く、ベゼル側面のボタンもアナログ時計に近いスムーズなクリック感が得られた。
Ski Tracksアプリはいったん記録をスタートしてしまえば、滑走するたびに操作する必要がないので体を動かすことに専念できるところが良かった。様々なデータを記録できるアプリだが、やはり一番盛り上がれるのは「最高速度」だ。この日のプレスツアーに参加したメンバーの中には時速70キロメートルを超える最速タイムを打ち出した強者もいたようだが、時速48キロメートルしか出せなかった筆者にとっても滑るたびに上達意欲が増してくる楽しいアプリだった。頻繁にスキー・スノボを楽しむ方は滑走距離の通算記録を確かめたり、ゲレンデの斜度などのデータも見比べながら記録を振り返ってみるのも面白そうだ。
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スマート家電の機能を使いこなせるようになれば、私たちの生活は豊かなものになるのだろうか? 実際の製品に可能な限り触れ、体験しながら、読者目線に立って攻略法を見つける新連載。執筆はAVライター山本敦氏。
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