よくわかる人工知能の基礎知識
「AIのリスク」を理解してる? 世界でいま何が起こっているのか(1/5 ページ)
自動車の運転もできれば、料理や洗濯、介護までしてくれる――そんな汎用型のAI、すなわち「強いAI」の可能性について前回の記事で考えた。
仮にそのような強いAIや、人間に対して重要な影響を与えるAIが登場したとき、私たちは「彼ら」をどのように制御し、リスクをコントロールすればよいだろうか。
この問いに対する絶対的な正解はないが、個々の分野やテーマにおいて、AIの手綱を握り続けるための試行錯誤が行われている。今回は、そうしたいくつかの取り組みを見ていきたい。
本記事では、AIがもたらす不利益とその対策を「自然災害」に例えて整理する。
AIがもたらす不利益を「災害」とし、それに対抗する取り組みを(1)害が出ることを回避する「防災」、(2)害の発生を把握してそれを減らす「減災」、(3)害を出す仕組みを取り除く「復旧」――という3つの側面でまとめてみたい。
連載:よくわかる人工知能の基礎知識
いまや毎日のようにAI(人工知能)の話題が飛び交っている。しかし、どれほどの人がAIについて正しく理解し、他人に説明できるほどの知識を持っているだろうか。本連載では「AIとは何か」といった根本的な問いから最新のAI活用事例まで、主にビジネスパーソン向けに“いまさら聞けないAIに関する話”を解説していく。
(編集:ITmedia村上)
防災:害が出ることを回避する
まずは防災だ。AIが引き起こす可能性のある害に対して、その発生をあらかじめ予測し、防ぐ手段を講じたり、そうした手段が講じられるよう人々を促したりすることが考えられる。
その中で最も簡単なのは「使わないこと」。つまりAI自体や、AIを活用したアプリケーションの規制である。元も子もないと思われたかもしれないが、兵器の世界では、私たちは一度開発した技術を封印することを繰り返してきた。核兵器や化学兵器、生物兵器、あるいはクラスター爆弾や対人地雷など、さまざまな兵器に対して、多様な規制が敷かれている。
その中には封じ込めに成功しているケースもあれば、制御できているか怪しいものもあるが、いずれにしても「使わないようにする」のはシンプルで分かりやすい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
よくわかる人工知能の基礎知識
いまや毎日のようにAI(人工知能)の話題が飛び交っている。しかし、どれほどの人がAIについて正しく理解し、他人に説明できるほどの知識を持っているだろうか。本連載では「AIとは何か」といった根本的な問いから最新のAI活用事例まで、主にビジネスパーソン向けに“いまさら聞けないAIに関する話”を解説していく。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
2
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
3
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
4
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
5
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
6
「楽天ドライブ」に不正アクセス 保存したデータなど1.5万アカウント分が取得・閲覧のおそれ
-
7
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
-
8
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
9
「能動的サイバー防御」きょう開始 警察・自衛隊などが攻撃元サーバを無害化 高市首相も狙いを説明
-
10
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR