スマホ片手にダイビング、“かざすAI図鑑”で海の生き物と触れ合ってみたら……(1/2 ページ)
年末年始、記者は海の中にいた。冬でも平均気温が20度近くなる沖縄・宮古島でダイビングをしていたのだ。水中で写真を撮ったり、洞窟を探索したりとダイビングにはいろいろな楽しみ方がある。
海の生き物と触れ合うのもダイビングの醍醐味(だいごみ)の一つ。水中で撮影した生き物の名前を調べるために、図鑑と照らし合わせたり、現地の人に聞いたりする人も多いのではないだろうか。そんな中、記者はスマートフォンカメラをかざすだけで生き物の名前を教えてくれるアプリ「LINNE LENS」(リンネレンズ、iOS/Android)の存在を知ったため、早速使ってみることにした。
LINNE LENSは約1万種の生き物を網羅し、国内の水族館や動物園にいる生き物の約9割に対応する。自分がかざした生き物の写真を使い、オリジナルの図鑑も作れる。生き物にスマホカメラをかざすとAIがリアルタイムに何の動植物かを識別し、アプリ画面にその名前を表示するという仕組みだ。一連の処理はスマホ上で行うため、携帯電波の届かない水中でも利用できる。
記者はiPhone 11を使用。水深200メートルの防水性能を持ち、水深35メートルでもスマホの画面操作ができるという防水ケース「mpac+ Dive」の中にiPhoneを入れて準備は万端。水中撮影の予備機としてアクションカム「GoPro HERO8 Black」も装備した。
一番鮮明に写ったナマコ
潜る場所は宮古島北東部に位置する高野エリアと、北西部の離島・下地島。水温23度の水中へいざ潜ってみると、ウェットスーツではやや寒さを感じるものの我慢できるレベルの体感温度。水中の透明度も、水深10メートルにいるダイバーを海面から認識できるくらい良好な状態だ。
さらに深く潜り、落ち着いたところで周りを見わたすと、さまざまな生き物がいた。LINNE LENSをかざしてみると、「クロナマコ科のなかま」「ロクセンスズメダイ」「サザナミハギ」などの名前を教えてくれ、動きの止まった生き物はリアルタイムでスムーズに表示された。防水ケースのmpac+ Diveに浸水はせず、iPhoneもアプリも問題なく動いた。
動物園や水族館でなく自然の中で生き物の名前や生態がリアルタイムで分かるのは新鮮で、便利で何より楽しい。ダイビングやシュノーケリングで生物観察を重視する人にとっては、夢のようなアプリだろう。
だが、自然の海ならではの難しさや注意点もあった。
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