マスクド・アナライズのAIベンチャー場外乱闘!

AI導入の秘訣に「ID野球」あり 名監督に学ぶAIマネージャーの理想像(4/5 ページ)

勝てるチームになるまで3年かかる

 優れた育成手腕を誇る野村監督でも、成果を出すまでは数年かかりました。この点を球団運営側に理解してもらう必要があり、ドラフトやトレード獲得する選手などの方針決定にも密なコミュニケーションが必要です。

 企業でもAI導入ですぐに成果を出せることはまれで、最初は苦労や失敗を重ねるのも当然です。もしもAIマネージャーがクビを言い渡されたら、野村監督のように「南海電車に飛び込んで死ぬ」と覚悟を決めれば撤回されるでしょう。

 しかしながら、球団も会社もいつまでも成果を出せないチームを容認できるでしょうか。周囲からのやっかみや誹謗(ひぼう)中傷も出てきます。どうすればいいのでしょうか。

「ボヤキ」という広報活動

 そこで必要になってくるのが、野村監督の特徴ともいえる「ボヤキ」でしょう。これは試合後にマスコミを集めて、不平不満や愚痴をこぼすことです。しかしネガティブなだけではなく、直接選手や球団に言っては角が立つことを間接的に伝えたり、勝っても負けても自分が矢面に立って自分の言葉で説明し、責務を果たすためです。常にマスコミに向けて記事のネタを提供すればチームや選手が注目されるので、話題性や集客効果も狙えます。

 企業ではマスコミ向け発表としてプレスリリースやイベント登壇といった社外向けのものをイメージしますが、社内に向けた情報発信も重要です。

 ただでさえIT部門は「何をやっているのか分からない部門」であり、AIとなればより誤解されやすくなります。

 だからこそ現場、他部門など社内に向けた情報発信は重要であり、周囲の理解を得ることが大切です。自分たちの取り組みを理解してもらわなければ、協力してもらう際に1から説明しなければなりません。

 ただし、ボヤキは広報活動であり、部下に対して明確な意思を伝える手段ではありません。必要なのはミーティングであり、野村監督は試合前のミーティングを非常に重視していました。

伝えるための「ミーティング」

 野村監督のミーティングは他球団にはない長さと内容でした。これは頭脳を使った野球を繰り返し伝えて、選手の意識に浸透させるためです。

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自称“AI(人工知能)ベンチャーで働きながら、情報発信するマスクマン”こと、マスクド・アナライズさんが、AIをめぐる現状について、たっぷりの愛情とちょっぴり刺激的な毒を織り交ぜてお伝えします。

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