Innovative Tech
画像を半分入れたら残りを自動生成 OpenAI、文章自動生成モデルの画像版「Image GPT」開発(1/3 ページ)
Innovative Tech:
このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
OpenAIの研究チームが開発した「Image GPT」は、画像生成を学習するためのフレームワークだ。昨年、同チームが発表した自然言語の文章自動生成モデル「GPT-2」を画像に適用したもの。OpenAIはイーロン・マスク氏が共同会長を務める米国のAI研究企業(非営利)。
GPT-2は短い文章を入力すると、もっともらしい長文を自動的に作成してくれるモデルで、その精度の高さが一部で話題になった。モデルは800万のWebページのデータセットで訓練し、15億のパラメータを持つ48層のネットワークで構成。アルゴリズムは、RNN(Recurrent Neural Network)やCNN(Convolutional Neural Network)の再帰や畳み込みを用いず、Attentionのみ使ったTransformerを採用している。
今回このモデルを画像で試したところ、画像補完によるもっともらしいサンプル画像を生成できることが分かった。画像の半分を入力に残りの画像を自動生成することで、認識可能なオブジェクトが写る一貫したサンプル画像を生成する。
このネットワークでは、7600万のパラメーターを持つ「iGPT-S」、4億5500万のパラメーターを持つ「iGPT-M」、14億のパラメーターを持つ「iGPT-L」をそれぞれ含むTransformerを、大規模画像データセット「ImageNet」で訓練する。68億のパラメータを持つ「iGPT-XL」も、ImageNetとWebからの画像を組み合わせたデータセットで訓練する。入力画像から前処理として低解像度にリサイズし、1列のシーケンスに変換後、ピクセル系列をTransformerに入れ学習する。
学習したモデルを他の画像データセットで定量的にパフォーマンス評価した結果、ResNetやSimCLRなど教師あり/なしの画像学習モデルを上回り上々の結果を得られた。しかし、低解像度に限られるなど課題も残している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
2
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
3
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
4
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
5
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
6
ジョーシンへの不正アクセス、最大623万件漏えいか 運転免許証2件・マイナカード1件なども
-
7
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
8
タイムズカー流出で顧客らが損害賠償求め運営会社提訴へ サイト開設の弁護士が記者会見
-
9
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
-
10
「漏えい」の一言で素通り客が振り返る──相次ぐ情報流出の中で開幕のセキュリティ展示会 来場者の態度も激変
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR