80個のWebサイトをAWS移行 創業100年超、森永乳業が進める“4つのセキュリティ対策”(3/4 ページ)
「脆弱性管理」は「Radar」「Tenable.io」で
次に脆弱性管理では、アプリケーションとプラットフォーム、それぞれで定期的に診断を行っているという。
以前はオンプレミスのツールを用いてアプリケーションの診断を行っていたが、WebサイトのAWS移行に合わせてF-Secureの脆弱性管理ツール「Radar」を新たに採用。現在は月に平均20~30サイトの診断をRaderで実施している。
定期的な診断も実施しているが、リニューアルや機能追加といったリリース前にも診断を行っている。「Radarのスケジュール機能を使って診断の運用負荷を下げることができますし、SaaS形式なので、場所にとらわれず在宅でも診断を実施できるのが利点だと思います」
プラットフォームの診断には米Tenebleの脆弱性管理プラットフォーム「Tenable.io」を利用し、OSやミドルウェアに含まれる脆弱性を週次でチェックしている。「ツールとしては問題ありませんが、診断の結果を見てどれだけ緊急性があるのか、パッチを適用する必要があるのかを判断しづらく、そこに運用コストがかかることが課題です」
森永乳業では現在、アプリケーションの脆弱性管理にフューチャーが提供するクラウドベースの脆弱性管理プラットフォーム、「FutureVuls」の採用も検討中という。「運用負荷に関する課題をどれだけ解決できるか、Trend Micro Workload Securityと連携して発見された脆弱性の保護がどれだけできるかも含め、トライアルを実施していく予定です」
「検知・分析」はサードパーティーのサービスとAWSの機能をハイブリッドで活用
この1~2年で防御と脆弱性管理の体制を整え「だいぶ運用も地に足が付いてきた」という森永乳業。現在は、検知・分析やガバナンス・可視化といった領域に取り組み始めた段階という。
検知・分析の領域ではまず、米Sumo Logicのログ統合分析・管理ツール「Sumo Logic」を導入してログ分析を始めた。障害やアラートが発生したとき、アクセス元やアクセス件数、エラー件数などの確認に使うという。
「日頃の運用業務の中にどう組み込むか、アラート発報の仕組みをどう構築するか、関連するログを連携させて相関分析できるようにしていくかといった部分は今後の課題です」
セキュアブレインが提供する「GRED」を用いたWeb改ざん検知と、マネージド型脅威検出サービス「Amazon GuardDuty」による脅威検知も導入した。GuardDutyについては、セキュリティイベントや脅威の調査・分析サービス「Amazon Detective」との連携も目指していくという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR