紅白出場のYOASOBIを生んだ小説投稿サイト「monogatary.com」とは エンタメの“種”を集める
NHKが12月31日に放送する「NHK紅白歌合戦」に、音楽ユニット「YOASOBI」の出場が決まった。週刊誌が「CD未発売のアーティストの出場は異例」などと報じて話題になったが、実はYOASOBIを世に送り出したのはレコード会社が運営する小説投稿サイト「monogatary.com」だった。
サービスを提供しているのはソニー・ミュージックエンタテインメント。音楽事業を手掛ける同社が、別分野といえる小説投稿サイトを作った理由や、YOASOBI誕生の経緯を聞いた。
monogatary.comは、運営チームが毎日発表するお題を基に、ユーザーが物語を書いて投稿するプラットフォーム。12月24日のお題は「会社で過ごすイブの夜に……」となっており、午後5時の時点で12本の作品が上がっている。
TOPページで新着記事を紹介している他、人気ランキングや作品に関するインタビュー記事なども掲載。読者が作品にコメントや挿絵を付けられるSNS的な機能も備えている。
サービス開始は2017年10月。ユーザー規模は明かしていないが、これまでに投稿された作品数は5万点以上に上るという。
音楽事業を展開するソニー・ミュージックエンタテインメントが小説投稿サイトを作った背景には、エンタテインメントの“種”になる原作を集めたいという思いがある。
「原作をユーザーが楽しみながら気軽に投げ込めるプラットフォームを作り、その作品を元に音楽など多様な作品を世に出していくことを目指して立ち上げました」(同社)
実際、monogatary.comでは小説コンテストを開く際、賞品の一つとして作品の楽曲化を行っている。そこで楽曲化を担当するユニットとして生まれたのがYOASOBIだ。ボカロPとして活動している作曲家のAyaseさんと、ソニー・ミュージックエンタテインメントが新人として育成していたボーカルのikuraさんを掛け合わせた。
19年7月に開催したコンテストで大賞を勝ち取った「タナトスの誘惑」(星野舞夜著)を原作にしたデビュー作「夜に駆ける」は、19年12月の投稿から1年で約9900万回再生される大ヒットとなった。
YOASOBIの紅白出場についてmonogatary.comの運営チームは「紅白はあくまでアーティストがパフォーマンスをする場ですが、気になった方にmonogatary.comを発見してもらえたらうれしいです」とコメント。「今後もYOASOBIに続くようなプロジェクトを生み出していければ」と意欲を示した。
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