バルミューダがスマホ市場に投じた「河原の小石」──「BALMUDA Phone」に勝機はあるのか(1/3 ページ)
バルミューダは11月16日、同社初の5Gスマートフォン「BALMUDA Phone」を正式に発表した。2021年5月のスマホ市場参入の発表以来、小出しにしてきた初号機の全貌が明らかにされた。
BALMUDA Phoneは、Android 11搭載の小型スマホ。ミドルハイクラス相当のスマートフォンながら、バルミューダ直販価格は10万4800円(以下、全て税込)と強気の価格設定だ。携帯電話キャリアではソフトバンクが独占的に取り扱う。ソフトバンクでの販売価格は14万3280円。
スマホは世界で最も使われているテクノロジー製品で、「規模の経済」が働きやすい分野でもある。先端技術が次々と投入されており、製品ライフサイクルも短い。バルミューダがこれまで得意としてきた扇風機やトースターのような生活家電と比べても、参入障壁が高い分野といえる。
バルミューダにとっての勝機はどこにあるのか。16日の発表会ではバルミューダの社長にしてチーフデザイナーの寺尾玄氏が登壇し、スマホ市場参入への意気込みと狙いを語った。
スマホ市場に投じた「河原の小石」
BALMUDA Phoneで寺尾氏がライバルとして意識しているのは、Androidプラットフォームの競合他社ではなく、アップルのiPhoneだ。BALMUDA Phoneの公式Webサイトに「開発ストーリー」として掲載された寺尾氏の長文エッセイでは、3000字の文章の末尾で、アップルの故スティーブ・ジョブズ氏へ敬意を表している。
一方で寺尾氏は、iPhoneがスマホを画一化させたとも考えている。
「私もBALMUDA Phoneを作る前はiPhoneのユーザーでした。何しろiPhoneがほしくてソフトバンクに乗り換えたクチでしたから。一方で、今の携帯電話市場には、BALMUDA Phoneにとっても“チャンスがある”とも考えています。
そのチャンスとは、iPhoneがスタンダードになりすぎてしまったことです。今の画一性を生み出しているのは、iPhoneとアップルにほかなりません。アップルがトレンドを作って、他のメーカーが追う。そうして市場には画一的なスマホばかりになる。この状況が長く続きているんじゃないかなと思います。
画一的なスマホ市場で“違うもの”を求めているが、誰もやってくれない。だから私たちは違うものを作りました。この状況こそが、われわれにとってのチャンスだと考えています」(寺尾社長)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
9
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
10
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR