プラマイデジタル
レベル4の自動運転を実装するのに必要なものとは何か?(3/3 ページ)
新しいサービスに対するアレルギーをどうなくすか
さらに会場では、モビリティに加えて顔認証による乗車チェックやキッチンカーでの買い物、乗車中にタブレットを使って遠隔にいるスタッフがバーチャルキャラクターで案内するといったサービスも併せて検証している。
これらは一般向けの体験乗車会でも公開された。新しいテクノロジーを社会実装するには利用者のアレルギーをなくすのは大事であり、大阪の人たちは新しいもの好きが多いといっても、自動運転に抵抗感を持つ人も少なくないはずなので、そうしたマイナス面を少しでも早く解消しようという動きはいいことだと思えた。
そして一般の人たち以上に、将来自動運転サービスの現場を担うOsaka Metroの職員たちの抵抗感をなくそうとしていることも分かった。Osaka Metroはオンデマンドバスの運行や電動自転車・キックボードのレンタルなど、大阪市内で都市型MaaSの運用を進めており、さらに万博を通じて次世代モビリティの運用ノウハウを蓄積し、大阪市内での実装につなげようとしている。
自動運転技術が当たり前になった時に、これまでの運転手の仕事をどう変えることになるのかを考えてもらうためにも、今回の実証実験では自動運転タクシーの運転をOsaka Metroの職員が担当している。
実証実験のテーマには“レベル4を見据えた自動運転車両を核とした”とあるが、現在サンフランシスコで行われているような完全無人のタクシーサービスを実現することはOsaka Metroでは考えていない。むしろ、運転手が同乗することで実現できる新しいサービスを模索しようとしている。
日本ではこのような技術の上に人がどう関わっていくかを考えることが、自動運転の実用化を進める上でとても重要なのかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
プラマイデジタル
注目されるデジタルテクノロジーをプラスとマイマスの両方から考察する、ジャーナリストの野々下裕子さんによる連載コラム。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR