14年間で初の大幅デザイン変更を受けたシン・MacBook Airの実力 M2搭載で大幅性能向上だけじゃない【先行レビュー】(5/5 ページ)
M1より大幅パワーアップ、特にビデオ性能が向上
さて、M2になって気になるのはそのパフォーマンス。さっそくベンチマークテストにかけてみよう。
使用したのは、おなじみGeekbench 5と3D Mark Wild Life Benchmark。ちなみに取材機はCPU8コア、GPU10コア、16GBメモリ、1TB SSDという26万4800円という、ちょっと豪華な仕様だった。
Geekbench 5の結果は当然ながら、M2 MacBook Pro 13インチとほぼ同じ。
M1 MacBook Airに対して比べると、CPUシングルコアで12%、マルチコアでは22%向上している。GPUはOpen CLで50%、Metalで60%も向上している。
また3D Mark Wild Life Benchmarkの結果も高い数字をマークしており、同じく50%ほどの性能向上を果たしている。これは大きい。
GPUコアが2コア増えているという仕様的なアドバンテージもあるが、それを考え合わせてもGPUパフォーマンスが大幅に向上しているとみていいだろう。
また、M2チップには、M1 Pro以上の仕様のチップセットに搭載されたメディアエンジンが搭載されているので、Apple ProResのビデオエンコード/デコードなどで大きなアドバンテージを発揮するはずだ。
これらも合わせて考えると、MacBook Airはファンを持たない静音、薄型モデルであるにも関わらず、特にビデオ編集において高い性能を発揮する仕様となっている。
ファンを持たないのだから高温になる場所で高負荷で使い続けるのは難しいかもしれないが、M2チップの性能のおかげでほとんどの高度な作業をこなせる軽量薄型高性能なマシンになったといえるだろう。特に、一般の方でもビデオ編集の機会が増えている昨今、8Kを含む重い動画の処理も楽々こなせる性能を与えられているのは大きな安心材料だ。
さらに、温度の高い場所で長時間にわたって負荷のかかる作業を行うのであれば、M1 Pro、M1 Maxを搭載したMacBook Proという選択肢もある。とはいえかなりの部分までM2 MacBook Airがカバーできるようになった。
素晴らしい新製品だが、日本では価格だけがネック
唯一、残念なのが、円安が反映された価格で、最も廉価な8コアCPU、8コアGPU、8GBメモリ、256GB SSDのモデルで16万4800円、8コアCPU、10コアGPU、8GBメモリ、512GB SSDのモデルになると20万8800円と、入門用モデルとは言い難い価格になってしまったことだ。米国ではそれぞれ1199ドル、1499ドルなので、これは為替相場を恨むしかない。
数あるMacの中で一番多くの人に普及するであろうMacBook Airが、薄く、軽く、静かで、スタイリッシュな製品としてリニューアルしたことは歓迎したい。経済力が許すなら、お勧めできるニュースタンダードだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「命の砂時計」連呼のGMO会見──熊谷代表の発言にXではツッコミ続出
-
2
GMO熊谷代表、涙の謝罪会見でも“熊谷節”さく裂──「31年間、もうけるという言葉は使ったことがない」
-
3
ロゴ画像用の公開領域に顧客ファイルも保存 GMO系シングルサインオン、4.5万人分漏えい
-
4
渦中のGMO記者会見、責任の所在はどこに? 熊谷代表が語った“グループ内の力関係”
-
5
アットコスメ、会員約300万人分の情報漏えい 不正アクセスで
-
6
Marvell、光通信技術のLumentumを約18兆円で買収 AIデータセンターの高速化に対応
-
7
GMO熊谷代表、会見で改めて謝罪 SNS投稿巡り「配慮が欠けていた」
-
8
日本郵政「ゆうID」不正ログイン、他社で流出したパスワード使うリスト攻撃か……2段階認証必須に
-
9
Anthropic、IPO申請書を修正 7~9月売上高は約170億ドル、インフラ契約額は約8954億ドル
-
10
Apple、第4四半期として過去最高の増収増益 ターナスCEO初の決算「Siri AIはずっと望んでいたSiri」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR