SFプロトタイピングの事例を紹介
2100年までぶっ飛ぶ――日本科学未来館がSF作品を創作 参加型イベントで「SFプロトタイピング」を使ったワケ(2/3 ページ)
SFプロトタイピングで「2100年までぶっ飛ぶことにしました」
ワークショップではテーマを「2100年のロボット・AIとわたしたちの暮らし」に設定しました。
「ロボットやAIは、今後さまざまな研究や社会課題の解決につながる分野のひとつなので今回のテーマにしました。また、時代設定は2100年です。2030年や2050年はありきたりです。SFプロトタイピングは長期的な視野で考えられるのが特徴なので、そこで2100年までぶっ飛ぶことにしました」(宮田さん)
未来を考えるヒントは「ことば健康診断」「脳波カセットテープ」
ことばでえがく「未来の日常」に参加申込みしたのは10人、当日は8人が参加しました。ワークショップでは参加者をファシリテーター役の三澤さんチームと宮田さんのチームの2つに分けました。
最初にワークショップの説明をした後、アイスブレークとして各チームに2つの質問を投げかけ、参加者が自己紹介を兼ねて答えていきました。
- 質問A:最近、気になっていること、趣味、買った物、はまっていることを教えてください。
- 質問B:本日のテーマに関することで気になることや実現したいこと、興味のあることなどについて教えてください。
次に、この質問Aと質問Bへの回答からそれぞれキーワードを抽出して、2つを掛け合わせます。
三澤さんチームのキーワードは「ことば健康診断」です。これは参加者から出た「最近、健康診断を受けたところ精密検査を受けなければならなくなって」という発言と、「ことば」という発言を掛け合せました。
宮田さんチームのキーワードは「脳波カセットテープ」になりました。同じく参加者の「最近、カセットテープDJにハマっていて」という発言と、「今は手で書いたり入力したりしているけれど、脳波でできるようになったらいい」という発言を掛け合わせています。
実はこの、ことば健康診断と脳波カセットテープという2つのキーワードが、2100年を考える足掛かりになる「未来ガジェット」なのです。
未来ガジェットを使っている登場人物を考え、SFストーリーを描く
次に各チームで、未来ガジェットを基に描く「未来の日常」を考えます。ここでは、未来ガジェットを使っているのはどのような人なのか、複数の登場人物を作ることで考察します。今回は6人で進めて、その中から主人公を決めます。
ここからSFショートストーリーを作っていきます。物語を構成する起承転結に合わせてどのような未来で、どのような社会で、そして主人公はどうなるのかを考え、大枠のプロットを完成させます。
それぞれのチーム内で完成したものを発表して、ワークショップは終了です。振り返ってみると午前11時~午後15時30分まで、途中お昼休憩を挟んで、濃い議論が交わされました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「SFプロトタイピング」で“未来のイノベーション”を起こせ!
SFの力をビジネスに生かす「SFプロトタイピング」という手法があります。現実を取り払って“未来のイノベーション”を生み出す可能性を秘めたこの取り組みについて、実際にSFプロトタイピングを実践している筆者が紹介します。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR