浦上早苗の中国式ニューエコノミー
「バブルの終焉!?」市場が動揺したテンセントNFT取引所の閉鎖<中国NFTマーケット事情・後編>(2/5 ページ)
中国発のNFTマーケットプレイス、突如閉鎖
メタバースの実用化において中国で最も先行しているテンセントが、NFTマーケットプレイス「幻核」の運営停止を発表し、市場に動揺が走ったのは今年8月のことだ。
グローバルでメタバースが最初に注目されたのは、米ゲームプラットフォーム「ロブロックス(Roblox)」が21年3月にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場したことがきっかけだった。
Robloxは、自らゲームを作って皆で遊べるのが特徴で、メタバースの実現に最も近い企業の一社といわれているが、テンセントは19年にRobloxとの提携を発表。20年のシリーズGでも出資を行い、中国での事業に向けて合弁会社を設立するなど、Facebookがメタバースシフトを発表する前から、着々と布石を打っていた。
テンセントグループで人気ゲーム『フォートナイト』の開発元であるエピック・ゲームス(Epic Games)も21年4月、メタバースの構築に向けソニーなどから10億ドル(約1470億円)を調達し、テンセントのメタバースへの野心が鮮明になった。
NFTへの布陣を構築するのも早かった。「幻核」は中国で初めてのNFTマーケットプレイスとして21年8月にオープン。テンセントのブランド力を背景にインタビュー番組「十三邀」や人気アニメ「非人哉」など著名IP(知的財産)とのコラボが多く、最大級のNFTマーケットプレイスと評価されていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
浦上早苗の中国式ニューエコノミー
新聞記者を経て、中国へ留学後、中国に関する経済ニュース等を複数媒体で執筆する筆者が、中国の3大IT企業“BAT”を始めとする企業、ブロックチェーンやビットコイン、フィンテックや信用スコア、AIや5Gなど、中国最新のニューエコノミー情報をお伝えする。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
2
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
3
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
6
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
7
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
8
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
9
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
10
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR