荻窪圭のデジカメレビュープラス
ソニー「α9 III」何がすごい? 世界初、グローバルシャッターの仕組みとメリット(2/4 ページ)
CMOSイメージセンサーはローリングシャッター方式といって、信号を1ラインずつ読み出して処理をするのだ。そんなにまったり読み出すわけじゃないけど、高速に動く被写体を撮ると歪んで写ってしまう。
これを一般にローリングシャッター歪みと呼んでいる。
最近は読み出し速度を上げることで歪みを軽減したモデルも登場し、ニコンの「Z 9」や「Z 8」はとうとうメカシャッターを廃し、電子シャッターのみにしてしまった。
ローリングシャッター歪みが大きなカメラと小さなカメラで同じ被写体を撮ったものがあるので見比べて見るべし。
回転するファンを1/4000秒で撮影したものだ。「α7C II」は大きく歪んでいる。Z 8はきれいに見えるけど、よく見ると羽の先が少し歪んでる。
高速に動くものを流し撮りすると背景が歪むし、カメラを固定して高速シャッターで撮ると被写体が歪む。
メカシャッターを使えばこの歪みをほとんど抑えられるので、普通のデジタル一眼はメカシャッターを搭載し、メカシャッターと電子シャッターを切り替えて使えるようになっている。
でも、グローバルシャッターでは原理的にこの歪みが出ないのだ。
さらに、ローリングシャッターでは人工照明下で高速シャッターで撮るとフリッカーが出てしまう(照明は微妙にまたたいてるから)。それらを全部解消し、電子シャッターながら常に歪みがなく、フリッカーも出ないのが全画素同時読み出しが可能なグローバルシャッター方式のセンサーなのだ。
昔からその方式は研究・開発が続けられており、すでに産業用カメラ用のセンサーは実用化されていたのだが、今回、ソニーが初めて民生用のデジタルカメラに採用したのだ。
それもα9の最新モデルである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
荻窪圭のデジカメレビュープラス
デジタルカメラ関連の製品レビューやコラムを掲載しています
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
9
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
10
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR