荻窪圭のデジカメレビュープラス
フィルム最大手だったのに「世界初フルデジタルカメラ」を開発していた 富士フイルムのデジカメ史(3/4 ページ)
あの頃は「原色フィルターCCD」か「補色フィルターCCD」か論争があって、原色フィルターは解像感や感度が落ちるけど発色がいい、補色フィルターは高感度で解像感は出るけど色はイマイチという特徴があり、富士フイルムは一貫して「原色フィルター」のCCDを採用していた。
色を重視する富士フイルムならではだなあと思ったのを覚えている。ちなみにコダックは富士フイルム以上に鮮やかで濃ゆい色の写真を撮ってくれた。東京の空がカリフォルニアの青い空に見えるといったとかどうとか。コダックと富士フイルムというフィルムメーカーの2社が色を重視していたのが面白いなと思う。
やがて富士フイルムは「スーパーCCDハニカム」という独自構造のCCDを開初したり解像度重視と高感度重視を切り替えて使えるCCDを開発したりで主力モデルは特に積極的に新しい技術を取り入れてたのが好印象だった。
特筆すべき機種としては、600万画素でなおかつ高感度に強い「FinePix F10」やネオ一眼と称した一眼レフ風の大きなボディに高倍率ズームレンズを搭載したシリーズか。
残念だったのは記録メディア。スマートメディアがその歴史を終えようとしていた頃、次世代メディアとしてSDカードではなく「xDピクチャーカード」を採用したこと。スマートメディア陣営の多くがSDカードへ移行するなか、富士フイルムとオリンパスだけがxDピクチャーカードを採用したのである。富士フイルムのオールドコンデジを使いたいという人はメディアに注意すべし。
2010年代にはいると、他社と同様にCCDからCMOSセンサーへ移行し、2010年代後半にはコンパクトデジカメの市場が縮小していくのにともなってFinePixシリーズの新製品もなくなり、現行モデルは防水の「FinePix XP140」だけである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
荻窪圭のデジカメレビュープラス
デジタルカメラ関連の製品レビューやコラムを掲載しています
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR