LINEのトークが流出する理由 その原因と対策を考える(1/3 ページ)
俳優の不倫疑惑に関連して、「LINE流出」の文字がメディアやSNSをにぎわしている。
思い起こされるのは、2016年1月に報じられたタレントとミュージシャンの不倫報道だろう。この時、2人のものとみられるLINEのトーク画面が雑誌に掲載された。その流出の原因として、「クローンiPhone」の可能性が報じられていた。
クローンiPhoneとは、1つのLINEアカウントに複数のiPhoneで同時にアクセスすることを指す。しかし、LINEは16年2月にクローンiPhoneを不可能にする対策を完了している。
また、LINEは16年2月、暗号化通信「Letter Sealing」(レターシーリング)を導入した。トークルームの「設定」を見ると、そのトークルームでLetter Sealingが有効になっていることを確認できる。現在のLINEではデフォルトでオンになっている機能だ。
Letter Sealingとは、「エンドツーエンド暗号化(E2E暗号化)」を利用したもので、LINEで送信者と受信者以外の人がメッセージの内容を解読できないようにするもの。この仕組みにより、サーバに保管されたデータやローカルにバックアップされたデータからトーク内容を復元するにはお互いの端末(スマホ)が必要であり、たとえ事業者(LINE)であってもトークの内容を復元することができない。
ちなみに、フジテレビのアナウンサーとタレントに関する問題では、LINEを含めたデータがデジタルフォレンジックにより一部復元された。これは、デバイスのあらゆる情報を取得して分析を行う手法であるが、それでもLINEの復元は難しいとされている。
それなら安心……。と言いたいところだが、LINEのセキュリティに関する問題はその後も発生している。LINEの個人情報が中国の開発委託先から閲覧可能であった問題(21年3月)や、韓国ネイバーがサイバー攻撃を受けてLINEの個人情報が漏えいした問題(23年11月)など、国を超えての問題も起きている。総務省はLINEヤフーに対して、資本関係の見直しを要請している。
サーバ管理やサイバー攻撃までいくと個人でできる対策はないが、流出する理由はもっと身近な要因だったりする。通常の利用方法が安全かどうかを見直すには良い機会だ。本稿では、LINEのトークが流出する原因と対策を考える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
8
「ペンギンを返して」 Suica新キャラ候補3案公開でSNSに戸惑いの声 一般投票は8日から
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
早すぎる 「めっちゃカメレオン」Switch 2版、即日10万本突破
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR