分かりにくいけれど面白いモノたち
「古生物ぬい」のこだわり、そして「Nuiパン」の発想力 ブームを支える開発者たちに聞いた、ぬいぐるみ作りの“秘訣”とは(5/8 ページ)
もしパン屋さんがディズニーキャラクターでパンを作ったら?
ぬいぐるみの奥深さを如実に感じさせるのが、タカラトミーアーツの「Nuiパン」シリーズだろう。まず、パンのぬいぐるみ、しかもかなりリアルにパンを再現しているものが、大ヒットしているという事実が面白い。
さらに、そのパンはディズニーキャラクターをモチーフにしているのだけど、単に、キャラクターの絵が付いているとか、キャラクターがパンっぽい色になっているのではなく、もしもパン屋さんがディズニーキャラクターでパンを作ったら? という設定に忠実に、実際、パンとして再現できる造形になっているのだ。
「入社して1年目、まだ何カ月かという頃に、ぬいぐるみの企画をえることになりまして」と話すのは、Nuiパンシリーズを企画したタカラトミーアーツのプロダクト企画部、伊藤美空さん。パンがお好きなんですか? と聞くと、「好きです。でも実は炭水化物ではラーメンが一番好きです」と笑って答えてくれた。
「私は悶々と考えるタイプの人なんですけど、その中で弊社のこれまで販売されたぬいぐるみを勉強していたんです。その時、『Mocchi-Mocchi-(もっちぃもっちぃ)』っていう商品を触っていて、このモチモチさとパンって相性抜群じゃない? と気がついたのが私のNuiパンの開発の発端です」と伊藤さん。
まず、見た目ではなく触り心地から企画が始まったというのは不思議な気がするが、ぬいぐるみという製品の性格上、それも自然な流れなのかもしれない。実際、「Mocchi-Mocchi-」は、その触り心地を共通点にしつつ、商品ラインアップは、サンリオキャラクターズ、ポケモン、星のカービィ、おぱんちゅうさぎなど幅広い。形よりも触感重視のシリーズなのだ。
「ディズニーキャラクターがもともと好きというのもありましたし、最初の私の担当がディズニー商品だったこともあって、関連する要素を組み合わせられないかと思いました。豊富なキャラクターと、沢山の種類が存在するパンを組み合わせたり、キャラクター自体の可愛さもパンにできたらいいんじゃないかという、両者の親和性みたいなところにも注目しました」と伊藤さん。
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