分かりにくいけれど面白いモノたち
「古生物ぬい」のこだわり、そして「Nuiパン」の発想力 ブームを支える開発者たちに聞いた、ぬいぐるみ作りの“秘訣”とは(4/8 ページ)
「最初にいただいた企画書に『ウマ科の進化』というのが掲載されていて、これ3回形を変えられたら面白いなっていう思い付きでご提案させていただいたんです。メーカーさんも2回ひっくり返して3つの形になるというのは出来そうだというお返事だったので、じゃあやってみようという感じで」と木村さん。
何回ひっくり返しても馬が出てくるっていうのが個人的にはとても面白いと思ったのだけど、多分そういうふうに思って買う人は少ないだろう。ただ、木村さんとしては「知育玩具」的な面白さを出せればという目論見もあったそうだ。
確かに、派手なギミックなのに、変化は地味というのは知育玩具っぽさがある。しかもちゃんと進化はしてることが分かるディテールが用意されているから、ちゃんとこのぬいぐるみを観察すれば分かる仕掛けになっている。
とはいえ、よくもまあ、製品として実現したなと思う。これ、実際に手に取ってウマ科の進化を味わってほしい。分かっててもビックリする。「でも、最初の形であるシフルヒップスが可愛く見えるように、気をつけて作ったんです。やっぱり、可愛いことが第一ですから」と木村さん。
なお、木村さんの、今回のお気に入りはディメトロドンだそうだ。骨格標本しか資料がなくて、資料探しからやって苦労したから思い入れもあるのだそうだ。「顔とかも可愛いし、いい出来だと思うんです。1番か2番目に売れると思っていたのですが、残念ながら他のぬいぐるみたちのほうが人気らしくて」と木村さんは笑う。
ミュージアムグッズなので当たり前だが、やはり展示で目立つものは、グッズも売れるらしい。一方で、展示でも大きくはないし、形もぬいぐるみとしては変だけど地味で、比較的知名度も低いタリーモンスターは人気なのだという。確かに私も欲しい。そう思うと、ぬいぐるみは思った以上に奥が深いのかもしれない。
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