「天穂のサクナヒメ」、ソシャゲなのにゲーム内で流れる広告が圧倒的“好評”の理由 「不快感がない」「飯テロw」
2月5日に配信が始まったスマートフォンゲーム「天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~」(iOS、Android)が話題だ。農研機構が監修し、実際のお米の品種を栽培できる稲作シミュレーションもさることながら、ゲーム内で流れる動画広告が「サクナヒメらしい」と好意的に受け止められている。
ヒヌカ巡霊譚は、アクション要素と米作りを忠実に再現したシミュレーション要素が融合した和風RPG。今回はスマートフォン向け(PC版も後日追加予定)とあって、ガチャや動画広告といったソーシャルゲームらしい要素も加えた。ユーザーは、動画広告を再生することで、ガチャ石(八雲小片)を獲得したり、稲作中に収穫までの時間を短縮できたりする。
ソシャゲ内の動画広告といえば、興味のないゲームの映像を延々と見せられるイメージで、ストアページを開かないと終了できないなど、ユーザーを不快にさせるギミックも多い。
しかしサクナヒメの場合は、とれたてのお米(JA山形市)や辛子明太子(ふくや)、名古屋味噌(ナカモ)など、お米やご飯のお供ばかりと、文字通りひと味違う広告が流れる。中には東海地方出身者には懐かしい、浜乙女(名古屋市中村区)の「でえたらぼっち」のCMまであった。
XやYouTubeのコメント欄では「農業関連系ばっかやから不快感がないどころか見てて気持ちがいい」「米とか色に関するものに特化してるっていうの、これからの時代の広告って感じがしてめっちゃ良い」「感動した」「飯テロw」などと好評。クライアント側も公式Xアカウントで「サクナヒメを支援しています」と告知するなど、応援している様子がよく分かる。
なぜ、このような状況になったのか。
9日にYouTubeで配信した「第二回公式生放送」の中で、ゲームのディレクターを務める山田さんは「ごはんと一緒に味わっていただきたいものや、サクナヒメというコンテンツに関わるもの、お米そのものなどに絞って配信しています」と説明している。実はゲーム公式サイトでは「アプリ内広告掲載パートナー」を常時募集中。「本作の世界観との親和性やユーザー体験に配慮した形での広告掲載」もうたっていた。
過去に農林水産省とのコラボ企画を実施したり、農業教育に採用されたりしたこともあるサクナヒメ。ゲームであっても稲作や農家を尊重し、応援する姿勢がクライアントの心をつかんだのかもしれない。
天穂のサクナヒメは、2020年にNintendo Switchなどの民生用ゲーム機やPC向けに発売されたゲームタイトル。当時はその米作りへのこだわりから「稲作の描写が本格的すぎる」「農林水産省やJAのWebサイトが攻略Wiki」などと話題になった。24年にはテレビ東京系列などでテレビアニメも放送。続編の制作も決定している。
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