荻窪圭のデジカメレビュープラス(番外編)
視野は約2.4倍、レンズが大きくなった「ViXion2」は近視×老眼の福音となるか(3/4 ページ)
そしてかけると自動的にAFが働くが、その状態ではうまく見えないはず。左右それぞれのレンズの度数を調整して自分の視力に合わせるキャリブレーションが必要だ。それぞれ小さなレバーが付いているので、1~2mほどの距離にある被写体をみて、そこにフォーカスが来るよう調整する。一度合わせれば覚えてくれるが、夜になると目が疲れてずれてくるってこともあるので、ずれてきたなと思ったらマメに調整するといい。
それでokだ。
あとは近くのものを見ても遠くのものを見ても一瞬でピントが合う。一瞬で合うので、AFであることを意識しなくていいくらい。
実際にレンズにどう写っているかを、近距離(数10cm)と遠距離(といっても2mくらい)で写真に撮ってみた。
上が近距離を見た例(対象は猫の写真)、下が遠距離を見た例(離れたところにある猫の写真を見てる)。こんな感じで近くも遠くもピントが合うのである。
ViXion2のレンズから外れる視界の周辺にはピントがあってないのに、黒くて丸い円の中だけはくっきり来ているはなかなか面白い体験だ。
なおAFを働かせるには、被写体との距離が分からなきゃいけないわけで、ViXionは両目の間に距離センサーを搭載しており、それでAFを行う。
だから、見たいものが正面になきゃいけないので注意。フォーカスは5cmまで合うが小さなものだと距離センサーからはずれちゃうこともあるので、そこだけは注意したい。
さて、私はけっこう強めの近視と弱めの乱視とそれなりの老眼が加わっているという視力的にはあまりよろしくない状態である。
そういう人にとってこれは福音となるか。数日間、実際に使ってみた。
例えば写真を撮るとき。
近視用のメガネをしてると近くのものが見づらいので背面モニターをきちんと見たいときはメガネを外して裸眼で見るし、ファインダーを覗いてる時はメガネ+視度補正は必須だし、遠くの被写体を見るときはメガネをかけても視力が0.7くらいなので(そろそろレンズを作り直すべき、ってのは分かっております)、それほどくっきり見えてるわけじゃない。
でもViXion2をかけていれば、遠くの被写体と手元のモニターを行き来してもちゃんと見えるのである。背面モニターで撮るときにメガネをはずさなくてもいい。
さらにファインダーを覗いてみる。アウターフレームのレンズがあるとさすがに邪魔なので、それを外してファインダーを覗いて見ると……、ちゃんと見える。レンズが大きくなった分、普段メガネをかけてファインダーを覗いているときとあまり変わらない(ただし、右目が覗いてるファインダー像との距離とViXionの距離センサーが検知する距離が一致しないのでその辺は適宜視度補正なりしてくださいってことで)。
これは使えるかも。
原稿を書くときや写真をレタッチするときも目の前に集中できるのではかどる(気がする)。近くの物を集中して見ながら作業するときは特に目が疲れるのだが、その負担をViXionのAFがフォローしてくれるという点でもありがたい。
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