小寺信良のIT大作戦
AI広告は受け入れられるのか? 最新調査から見えてきた近未来像(3/4 ページ)
AIであることは、広告に影響するのか
続いて、AIで制作されたコンテンツであることは、広告効果にどのような影響を与えるのだろうか。
調査では、
- AI画像広告でAI画像広告だと認識されること
- 実写広告でAI画像広告だと誤認されること
いずれの場合も例外なく「購入・利用喚起」のスコアが低下した。本当は実写であっても、AI画像だと誤認されることでもスコアが低下するわけである。
ではなぜAIだと分かると、広告効果が低下するのか。「生成AIを広告クリエイティブ制作に用いることに対する生活者の評価」という調査では、「同じような広告ばかりになりそう」という、無個性化を懸念する声が最多であった。人の興味を引くのはこれまでにないものであり、個性とは人間などの有機体が持つ特性である。
先進的だというポジティブ評価がそれに続くが、著作権や倫理面を心配する声もある。また人間らしさが失われる、手を抜いている、品質や信頼性に不安があるといった声もある。
ここから言えるのは、広告は人間がアイデアを出して手間をかけて制作しないと、「いかにもAI」な量産広告は効果が下がるということである。現在AI広告をクリエイティブとして販売している広告代理店は多いと思われるが、クライアントは本当に費用相当の広告効果があったのか、きちんと調べるべきだろう。
一方で、本当に人間が作っている広告にも課題が出てきた。「AIっぽく見えない広告」を作らなければならなくなったのである。このためには「実写広告をAIだと誤認した人の判断理由」が知りたいところだ。この点をビデオリサーチに問い合わせたところ、そこは今回の調査対象外であったため、データがないという。実に惜しい。後続の調査を待ちたい。
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小寺信良のIT大作戦
ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。
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