「コードは一行も書いていない」 アイドルの宮本佳林さん、AIで配信システムを丸ごと構築 “技術ブログ”が話題
元Juice=Juiceでアイドルの宮本佳林さんが8月1日、10時間のYouTube生配信を支えるシステムを、米AnthropicのAIコーディングツール「Claude Code」を使って自作する経緯をまとめたブログ記事を公開した。プログラミングの経験はなく「コードは一行も自分で書いていません」という。開発の裏側を概要編と技術編の2本に分けて公開しており、X上では「技術ブログを書くアイドルは史上初では」「企画力と判断力がすごい」といった驚きの声が広がっている。
配信は、5thシングル「HANAKIN/シャニカマー」の発売を受けて7月31日に実施したもの。企画は「みんなと協力して家にあるものでMV再現配信」。視聴者がCDを購入し、特定のハッシュタグを付けてXに投稿すると、その件数に応じて宮本さんが配信中に使える道具(メイク、衣装、動画編集アプリなど)が増え、最終的に自宅でMVを再現できるようになるという参加型の内容だった。
ブログによると、宮本さんはこの配信のために4つのシステムを用意した。CD購入報告と応援投稿の件数を配信画面に表示するリアルタイムゲージ、スマホなどから数字やテロップを操作できる管理画面、Xのハッシュタグ投稿数を集計する仕組み、そして本家MVと再現動画をAIに比較させて「構図」「衣装」「照明」などの項目ごとに採点するシステムだ。
宮本さんはシステム開発中、Claude Codeに日本語で「こういう画面が欲しい」「この機能を追加して」と伝え、エラーが出た場合はエラー文をそのまま渡して、AIに修正させた。やったことは「ほとんどが『指示』と『確認』」で、コードの中身は最後まで一度も読んでいないという。
「共有したい数字はクラウド、重いデータは手元」 技術編も公開
別記事の技術編では、システムの構成も解説した。ゲージや投稿数のカウントは米Cloudflareのサーバレス実行環境「Cloudflare Workers」とデータストア「Workers KV」で構築し、複数の端末・アカウントから同じ数字を参照できるようにした。一方、動画という重いデータを扱うAI採点だけは手元のPCで動かすなど、「共有したい状態はクラウドに、重い処理はローカルに」という役割分担を心がけたと説明している。
生配信が一発勝負であることを踏まえ、自動処理が失敗しても手動で数字を更新できるよう二重三重の保険をかけた。採点システムには当初、AnthropicのAPIを使う予定だったが、利用料のカード決済がどうしても通らず、米OpenAIのAPIに切り替えるトラブルもあったと明かしている。開発期間は10日間だったという。
こうした内容を紹介したXのポストは大きな注目を集め、エンジニアとみられるユーザーからも「単にAIでコードを生成した話ではない」「設計の判断が的確」と評価する声が相次いだ。宮本さんはブログで「コードが書けなくても、作りたいものが明確なら、AIと一緒にここまで作れる」とし、「何を作りたいか、どう動いてほしいかを具体的に言葉にできること」が大切だったと総括している。
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