SpaceXのロケット上段、月面に衝突 NASAが発表 「地球や月面機器に危険なし」
米航空宇宙局(NASA)は8月6日(現地時間)、5日早朝に米宇宙企業SpaceXのロケット「Falcon 9」の使用済み上段が月面へ衝突したと公式Xで発表した。衝突はNASAやSpaceXが意図的に行ったものではなく、また地球や月面の機器に危険はないとしている。
月に衝突したのは、SpaceXが2025年1月15日、米Firefly Aerospaceの月着陸船「Blue Ghost 1」を月へ送り出す際に使ったFalcon 9の使用済み上段。Blue Ghost 1は、NASAが民間企業に月への機器輸送を委託する取り組み「CLPS」に採用されたミッションで、NASAの科学機器などを月へ運んだ。上段は放棄された後、太陽活動や重力の影響で軌道が変化し、意図せず月へ向かう軌道に入ったという。
SpaceXは、月へ着陸船を送るミッションでは、予定の軌道へ投入するためにロケット上段のエネルギーをほぼ使い切るため、通常の制御廃棄ができない場合があると説明。今回のような衝突はまれだが、同様の軌道にある物体では起こり得るとした。上段の処分方法については、NASAと協議していたという。
NASAによると、今回のような月面への衝突は、月面近くを周回する機器の処分方法として技術的に認められているという。寿命を迎えた機器を予測・追跡できる形で処分するため、計画的に衝突させる場合もあると説明した。NASAはまた、衝突を調べることで、同様の物体を将来どのように追跡するかを検討する上で役立つほか、大きさや速度が分かっている物体の衝突によって、どのようなクレーターが形成されるかを研究できるとしている。
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