パナソニック、CO2削減目標を下方修正 3145万t→550万tに エアコン販売拡大など影響
パナソニックホールディングス(HD)は8月27日、事業活動全体での2030年度の二酸化炭素(CO2)削減目標を、従来の3145万tから550万tに引き下げると明らかにした。22年に策定した長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT(PGI)」の中間目標を見直す。CO2排出量増加につながるエアコンの販売拡大などが要因。50年に排出量を実質ゼロにする目標は維持する。
同社の削減目標は、原材料の調達や自社の工場、販売した製品の使用など一連の事業活動に伴うCO2排出量について、20年度を基準にどれだけ減らすかを示す。新計画では算定対象の拡大を反映し、20年度の排出量を1億6792万tとした上で、30年度までに550万t削減とした。
CO2削減目標の下方修正は、エアコンなどの販売拡大に加え、世界の電源の脱炭素化が想定より遅れていることが響いた。販売した製品の使用時の排出量も算定対象となるため、再生可能エネルギーの普及が遅れると同社の削減量も小さくなる。担当者は米国の動向や各国の紛争などを挙げ、「脱炭素に向けた機運が少し緩み、再エネの導入が若干足踏みしている」と説明した。
製品・サービスを通じた社会のCO2削減貢献量も30年度目標を9300万tから7700万tに引き下げる。一方、データセンター向け蓄電システムなどの普及を通じ、社会全体のCO2削減への貢献を伸ばす。(桑島浩任)
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