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初めての一眼にフルサイズを選びたい、でも高くて重いのは嫌……「EOS R8 Mark II」はそういう人のためのミラーレスだった(1/3 ページ)

 初めてデジタル一眼を買いたい、画質がいいと聞くのでフルサイズというものにしてみたい、でも値段的にあまり高くなくて持ち歩きを考えるとあまり重くないのがいい……そういう人に一番バランスが取れたカメラがEOS R8 Mark IIなのだなと思う。

全体に直線的に角張った「EOS R8 Mark II」。レンズはキットレンズの24-105mm。コンパクトでグリップもしやすくよい撮りごこち

 前モデルの「EOS R8」はコンパクトで軽くて廉価だったけれども、性能面ではイマドキのミラーレス一眼としては物足りないところもあり、万人におすすめとは言い難かった。

 今回のEOS R8 Mark IIはひと味違う。エントリーというよりはベーシックモデルとして、過不足なく全方位的にいい感じに高性能なのだ。全方位にとても高性能なカメラが欲しい人は「R6 Mark III」、いい感じに高性能なカメラが欲しい人はR8 Mark IIってとこである。私の一番の感想はそれだ。

シャキッとしたボディーに手ブレ補正機構を内蔵

全体に直線的で精悍になったEOS R8 Mark II。前面のロゴはEOSだけで機種名はここにはない

 古くからのEOSユーザーが最初に違和感を覚えるのがデザイン。長年続いた丸みを帯びたちょっとなで肩から直線的でシャキッとしたものに。思うにこれは従来のEOSファンではなく、新しいユーザー層にアピールすべく現代的なデザインにしたのだ。

 サイズ的にはEOS R8よりちょっと大きくて重く、R6 Mark IIIよりちょっと小さくて軽い。

正面から。しっかりしたグリップに大きなマウントのEOS R8 Mark II。このフルサイズセンサーに手ブレ補正機構が搭載された

 前モデルよりサイズアップした大きな要因の1つがセンサー回り。センサー自体は約2420万画素のフルサイズセンサーであるが、ボディー内手ブレ補正が搭載されたのだ。最大で中央が7.5段、周辺部でも7.0段の補正をしてくれる。手ブレ補正機構搭載が、やや大きく分厚くなった理由の1つである。

 それでも、初代「EOS R」、「EOS RP」、EOS R8という廉価なフルサイズ機ラインはずっと手ブレ補正をレンズ側に頼っていたので、今回きっちり搭載してくれたのはすばらしい。

 こちらはシャッタースピード0.3秒で撮った夜景。きっちり止まっている。ちょっと光条を出したくて、F11まで絞って手持ち。

街灯の光条を出しつつちょっと明るめに設定した夜景。1/3秒でもまったくブレないのがよい 24-105mm 24mm 1/3秒 F11 ISO25600

 AF回りも素晴らしい。被写体検出AFは人物、動物、乗り物と分類がシンプル。鳥は動物に、電車や飛行機は乗り物に含まれるほか、オートも搭載。この辺は前モデルと同様だ。新しいのは登録した顔を優先する機能くらいか。

被写体検出は人物・動物・乗り物それぞれに加えてオートがあるのが便利。日常のちょっとしたスナップならオートとオフの切り替えだけで済みそう
瞳AFを使ってポートレート。陽射しが強かったので日傘と一緒に。 24-105mm 70mm 1/125秒 F6.3 ISO100

 連写も素晴らしい。電子シャッター時に最高で秒40コマの超高速連写が可能だ。プリ連続撮影にも対応している。

AF追従できっちり連写してくれる。スタンダードクラスで高速AF+連写までイケるのはありがたい
高速連写したなかの1枚。おもちゃを捉えた瞬間を選んでみた。 45mm 1/1000秒 F1.2 ISO1250

 万人向けのスタンダードモデルとしては申し分ない。

 上位機に比べてちょっと心もとないのはシャッター回りか。前モデルと同様、メカシャッターは電子先幕シャッターのみで最高で1/4000秒どまり。電子シャッターにすると最高1/16000秒まで上げられる。

 あと2つ、上位モデル(具体的にはR6 Mark IIIだ)と違う点は、メディアがSDXCカードのみでシングルスロットであることと、バッテリー。スタンダードクラスならデュアルスロットまで不要だろうし、CFexpressカードが必要ってこともなかろう。そこまでこだわるなら上位機種を買えということだ。

メディアはSDXCカード(UHS-II対応)。側面にスロットがあるのは出し入れしやすくてよい
バッテリーは「LP-E17」。EOS R8と同じで、上位モデルに比べると小型

 バッテリーはEOS R8と同じで、カタログスペック上は約150枚(なめらかさ優先設定時でファインダー撮影時)〜約340枚(省電力優先設定時でモニター撮影時)。ボディー内手ブレ補正機構が搭載されたこともあってバッテリーの持ちはちょっと落ちてる。日常使いなら問題ないだろうが、ファインダーの使用率が高く1日に何100枚も撮るのなら予備バッテリーか、別途モバイルバッテリー(USB PD対応なら給電しながらの撮影が可能。キヤノンでは電源供給側がUSB Type-C端子のものが必須としている)を用意するのが良さそうだ。

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