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初めての一眼にフルサイズを選びたい、でも高くて重いのは嫌……「EOS R8 Mark II」はそういう人のためのミラーレスだった(3/3 ページ)

 今回のEOS R8 Mark IIで注目したいのはレンズキット。基本のレンズキットはRF 24-105mm F4-7.1 IS STMという少々暗いけれども軽くて扱いやすいズームレンズがセットになっている。

 そしてもう1つ、日本オリジナルのレンズキットとして「RF 45mm F1.2 STM」をセットにしたレンズキットも用意されたのだ。これがなかなか攻めたキットで面白いのである。

RF 45mm F1.2 STMを装着したEOS R8 Mark II

 50mm F1.4やF1.8はよく聞くが、F1.2のレンズをセットにするとはなかなか。フルサイズセンサーならではのボケを簡単に味わえるのだ。このレンズはF1.2と大口径の割にコンパクトで扱いやすいのもいい。

 さすがに絞り開放だと点光源のボケがレモン形になるが、F1.8まで絞ればかなりきれいな円になってくれる。

上がF1.8、下がF1.2で撮影したもの。少し絞るとボケがきれいな円になる

 F1.2と明るいので、カーテン裏の暗いところに隠れている猫も。

カーテン裏の暗いところに隠れていたうちの猫をF1.2で。 45mm 1/60秒 F1.2 ISO16000

 背景を大きくぼかせるとなると撮りたくなるのがポートレートだ。

F1.2でポートレートを撮ると前後が大きくぼけて主要被写体だけが浮かび上がる感じになる。人をカッコよく撮りたい人に。 45mm 1/800秒 F1.2 ISO100

 最新のEOSは従来のピクチャースタイルに加えて、カラーフィルター機能も持っている。いわゆるLUTのように色やトーンを変えて画作りを楽しむものだ。

 それに今回はネガティブフィルム調とポジティブフィルム調の2つが追加された。

カラーフィルターにネガフィルム調とポジフィルム調が追加された

 ポジティブフィルム調だとちょっとコントラストが高くて鮮やかめの写り、ネガティブフィルム調だと階調が柔らかくなってダイナミックレンジが広く見え、色もちょっと浅くなる。

「ポジティブフィルム調」で撮影。あとでどのフィルターで撮ったか分からなくなってはこまるので、指でPを示してもらってます。 45mm 1/1000秒 F1.2 ISO100
「ネガティブフィルム調」で撮影。あとでどのフィルターで撮ったか分からなくなってはこまるので、指でNを示してもらってます。 45mm 1/1250秒 F1.2 ISO100

 というわけで、フルサイズデジタル一眼ならではの写りをいち早く楽しみ、カッコいい写真を撮りたいならこの45mm F1.2のレンズキットは超お勧めなのであるが、1つだけ注意点がある。

 メカシャッター(電子先幕)は最高で1/4000秒なので、晴天下でF1.2固定で撮ると容易に露出オーバーになる。明るすぎるのだ。できれば、このレンズを絞り開放近くで撮りたいときは電子シャッターにするのがいい(両者の自動切り替えは無い)。

 また、めちゃ細かい話で恐縮だが、絞り優先とプログラムAE時はシャッタースピードの上限が1/8000秒になるので、それでも足りないときがある。

 おすすめはFvモード。ピーカンの陽射しが当たる空の下でF1.2で撮りたいときは、Fvモードでシャッタースピードを1/16000秒にセットするのが良いかと思う。このモードを使いこなすべし。

 この辺、初心者もターゲットにしたモデルで45mm F1.2のレンズキットを用意するのなら、自動でうまいことやって欲しかった。

 最後にもう1つ新しい機能がある。これ、ちょっと目の付け所が面白い。

 シーンモードで夜景を選んだとき、その色調を変えられるのだ。

 都会っぽい夜景はクールな感じに仕上げたいし、田舎の夜景はちょっと暖かい感じにしたいし、というときにいい。夜景はその性格上、光をどういう色で捉えるかで雰囲気がまったく変わる。

シーンモードの「夜景」では、色調をスタンダードを含む5種類から選べる。どんな夜景を撮りたいのか雰囲気を調整できるのだ
「Blue」フィルターで撮影した夜景。全体に青っぽくクールな夜景になる

汎用性が高くて誰にでもすすめられるスタンダードモデルになった

 EOS R8 Mark IIを使って思ったのは、これこそ「スタンダードクラス」のフルサイズミラーレス一眼だ、ってこと。

 ボディー内手ブレ補正がついたし、高速連写もしてくれるし、たいていのケースで被写体検出AFおまかせでなんとかなるし、画作りも楽しめるし、凝った撮影をしたくなったときの操作感もいいし。

 最初は「オート」から始めて、自分であれこれ試してみたくなったらマニュアル撮影への移行も徐々にできる。

 困ったらコレ感があるカメラに仕上がってるのだ。

 おのおのの性能を見ると上位機には及ばないところも多々あるが、よほどのガチ勢じゃない限りこれで困ることはなかろうと思う。

 そして、デジタル一眼ならではのいろんな撮影を楽しみたいなら、45mm F1.2のレンズキットに24-240mmの高倍率ズームレンズを加えれば、広角も望遠も大きなボケもフルコースで楽しめる入門セットになるんじゃないかと思う。

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