「RSA-260」ついに解けた Xに“130ケタの数字”投稿、世界が注目 マスク氏「文字数増やしてよかった」
35年間未解決だった「RSA-260」の素因数分解に成功した――Xに130ケタの数と「divides RSA-260」(RSA-260を割り切る)の一言だけを添えた9月3日付の投稿に、世界中から注目が集まっている。
論文や記者会見ではなく、Xの1つのポストで、第三者も検証可能な形で発表されたことに世界中から称賛が上がった。Xオーナーのイーロン・マスク氏は「(Xの)文字数制限を増やしておいてよかった」と反応した。
投稿したのはエリック・ルー(@penlume)氏で、米AI企業・Cognitionのエンジニアという。解いた方法や計算資源には触れていないが、暗号研究者からは「量子コンピュータは関係ない」と指摘する投稿が相次いでいる。
「RSA-260」は、RSA暗号の強さを測る目安の一つ。ネットのセキュリティを支えるRSA暗号は「2つの大きな素数を掛け算するのは簡単だが、掛け算の結果から元の2つの素数を逆算するのは極めて難しい」という性質で、安全性を保っている。
「RSA-260」は、2つの大きな素数を掛けた260ケタの数だけを公開し、元となる2つの素数を当てられるかを問う腕試し問題「RSA Factoring Challenge」の1つ。米RSA Data Security(当時)が1991年に公開した。RSA Factoring Challenge自体は2007年に終了したが、その後も未解決問題への挑戦は続いてきた。
ルー氏のポストは、
4397328654844826923795068102505872571721883526553349659561256924505973939597593482272505698004801207988043088656411102133523080581 divides RSA-260
というもの。
この数字は、RSA-260を構成する2つの素数のうちの1つで、RSA-260をこの数字で割るともう1つの130ケタの素数が得られ、2つを掛け合わせば元のRSA-260に戻る。
RSA-260は260ケタ(862ビット)で、2020年に素因数分解された「RSA-250」(250ケタ、829ビット)を上回り、チャレンジ史上最大の素因数分解記録になった。
現在一般的に使われるRSA鍵は2048ビット以上で、RSA-260の倍以上ある。今回の結果で、現在のRSA暗号が破られたというわけではない。
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