ずっと座っている人ほど椅子には“動いて”ほしい Razerの最新ゲーミングチェア「Iskur V2 NewGen」を試す(2/3 ページ)

 試しにあぐらをかいてみましたが、問題なくできました。また、私は普段フットレストを使うことも多いので、別途用意したフットレストあり・なしの両方も試しました。フットレストなしでも特に問題はありませんでしたが、私自身は併用した方がより快適でした。

 アームレストは、高さ、角度、前後左右の位置を調整できます。手元のデバイスやデスクの高さに合わせるのはもちろん、肩をすくめずに腕を置ける位置を探るための機構です。背もたれは最大152度まで倒せ、体重に合わせて座面が傾く「リアクティブシートチルト」も搭載します。

 カラーバリエーションは、ブラック&グリーン、ブラック、クォーツ(ピンク)、ライトグレーの4色。今回のライトグレーは、上位モデルだけに用意されるカラーです。なお、推奨身長は160〜200cm、最大耐荷重は136kgとなっています。

背面のRazerロゴとヘッドクッションの固定バンド

開封から、自分の環境に合わせるまで約1時間

 実際に箱を開け、組み立て、デスク環境に合わせた初期調整を終えるまでの作業時間は、およそ1時間でした。大型のチェアなので届いた箱の存在感は大きいものの、組み立てそのものは複雑ではありません。説明書は分かりやすく、必要な工具は同梱されていて、なんと手袋まで入っていました。初めてゲーミングチェアを組み立てる人にも作業しやすいパッケージです。

組み立てに使う保護手袋も同梱されていた

 特に親切だと感じたのは、締めるべき場所のネジが、あらかじめ軽く取り付けられていることでした。ネジを探す必要がなく、長さを見分ける必要もありません。固定すべき場所のネジをいったん外し、対応するパーツを載せて、同じ位置へ戻して締める。作業者がネジの場所を間違えにくいよう、組み立て順そのものが設計されています。

 手順としては、まず5本脚のベースにキャスターを差し込みます。次に座面側の機構を取り付け、完成した座面を脚部へ載せます。ここまでは、作業の順番やネジの場所に迷う場面がほとんどありません。

 組み立てで少し注意が必要なのは、背もたれを座面へ取り付ける工程です。ただし、ここにも工夫があります。正面から見て左側にはレールがあり、背もたれをまずそこへ載せられます。左右から同時に大きな背もたれを支えながら位置を合わせる必要がなく、上側を仮留めしてから角度を調整し、下側を固定していく流れです。

 一見すると小さな違いですが、背もたれは片手で気軽に扱える大きさではありません。片側にだけレールを設けることで、パーツを載せる場所とネジを締める順番が自然に決まります。組み立てを難しくしないための、目立たないけれど“効く”デザインです。

背もたれを支えながら位置を合わせる片側のレール

 次に左右のネジを隠すプラスチックカバーを取り付けます。このカバーは構造を固定するためではなく、横から見たときにネジを見せないための仕上げ。付属のネジで軽く留め、さらにカバーを被せると、機構を多く持つチェアでありながら側面の印象はすっきりします。

 最後にヘッドクッションを取り付けます。クッションはゴムバンドで着脱する方式で、不要なら外したままでも使えます。カバーを外して手入れできることも、長く使う椅子では地味にありがたい点です。

 そしてこのチェアは、組み立て終わった瞬間が完成ではありません。前述の9項目を自分の机と体に合わせて調整し、自分のポジションに無理なく追い込んで、初めて自分用の椅子になります。

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この記事の著者

いしたにまさき
いしたにまさき

ブロガー、ライター、アドバイザー、プロダクトデザイナー。2011年アルファブロガー・アワード受賞。ひらくPCバッグシリーズのデザインにて、2016年グッドデザイン賞受賞。

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