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「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと(2/2 ページ)

整備の進捗が随時アプリで確認可能

 定期点検の申込みは、Teslaアプリから行う仕組みです。昨年、Model 3を購入した友人から「ストアの担当者に点検依頼のメールを送っても返事がない」といった相談を受けたので、「アプリから依頼する」とアドバイスすると、「ドライだねえ」と返されました。そうなのです。Teslaは、日本では当たり前のディーラー型の販売ではないので、顧客として点検などの用向きがあれば、アプリを介してサービスにアクセスする必要があります。

 以下、その様子を時系列でご紹介します。大まかな流れは次の様になります。

  1. アプリの「サービス」→「その他」に、点検を受けたい旨のメッセージを記入。さらに、希望の日時を画面から選択して送信
  2. Teslaサービスより暫定見積もりが届くので確認して「承認」をタップ
  3. 点検日時の約1週間前にサービスより、消耗品交換などを含めた正式な見積もりがアプリに送信されるので問題がなければ「承認」をタップ
  4. 先方からメッセージや見積もりが届くとスマホのロック画面に通知される(オプトインしている場合のみ)
  5. 点検当日、サービス拠点に入庫時スタッフからの整備内容についての説明を受ける
  6. 今回は、ユーザー車検前の点検整備依頼だけだったので、約2時間半で引取完了

 2年前の車検時は、Teslaサービスに車検代行まで依頼したので、定休日を挟み2泊3日の期間が必要でしたが、今回は点検だけなので2時間半で終了です。東名川崎のサービス拠点隣にファミレスがあるので、「MacBook Pro」を持ち込んで仕事をしながら待ちました。

 東名川崎のサービス拠点は鉄道の駅から遠いこともあり、前回車検時の様に日数を必要とする場合は、入庫と引取時に家人にサービス拠点まで三菱アイで伴走してもらう必要があります。

 ファミレスで待っている間も、Teslaアプリで修理の進捗が確認できます。そして、終了の予告の時間とほぼ同時に「点検完了」のメッセージが届きます。後は、受付に戻り、整備内容の説明を受け、クレジットカードでの支払いを承認して完了です。

整備中もTeslaアプリに進捗が刻一刻と更新される。整備内容も詳細に表示されるので安心感につながる。ビッグモーターの不正もこのような仕組みで回避可能か?

Model Yに心揺れ動く

 次回は、神奈川運輸支局でのユーザー車検の様子を中心にお伝えする予定です。

 前半最後に「Model Y」試乗体験の感想を加えて本稿を結びます。点検完了時に「Model Yをお試しになりませんか」ということで試乗してきました。千葉市稲毛のサービス拠点のオープニングイベントでは旧型のModel Yに乗りましたが、通称ジュニパーと名付けられた新型は初体験です。

 まず外見。Model 3を見慣れているだけに、間近に立つとModel Yの大きさに驚きます。背が高く幅も広い。早速乗り込んで走り始めます。

 21年型Model 3と比較すると、クルマとしての基本的な部分が、さらに良くなっているのを感じます。走行中車内が相対的に静かで、タイヤからのロードノイズもかなり抑え込まれています。

 乗り心地もソフトです。Model 3で否が応でも意識させられる、ちょっとした舗装の段差で感じるハーシュネスも体感値で半分程度には抑えられている印象です。驚いたことに、オプション扱いの20インチホイールを装着しているとのこと、標準の19インチならさらにソフトな乗り心地になるのは想像がつきます。

 そして、SUVタイプだけあり、目線が高いので、運転という行為そのものがずいぶんと楽に感じ、余裕のドライビングをしている自分に気付きます。年齢を重ね身体的自由度の衰えを感じている昨今、乗降についても無理なく実施できることを意識させられます。ちょっとオーバーな表現をお許しいただくと、その後、乗り込んだ自分のModel 3への乗車は、身体を穴蔵へ無理して押し込んでいるような感覚になりました。

Model Yでオートパーク機能を試しているところ。ただし、オートパークは、43万6000円のエンハンストオートパイロットを別途購入する必要がある

 筆者は、これまで30年以上セダン系を好んで乗り継いできました。「流行のSUVは眼中になし」と、半ばあまのじゃくな自分を楽しむ感覚すらありました。しかし、Model Yの試乗でその信念が揺らいでいます。乗降の楽さがこれほどまでに精神的ゆとりをもたらしてくれるのかと驚いています。

 ただ、過去の本連載で幾度か触れた様に、筆者の住環境ではModel Yは大き過ぎます。モバイルサービスの担当者がModel Yで自宅の駐車場に乗り込んで来たので、完全に無理というわけではないのですが、全幅1920mm、全長4800mm、全高1625mmはさすがに心配です。特に機械式パーキングを利用する場合には困ることも多いでしょう。

 延長保証の切れる27年9月以降も現車を乗り続けるのか、最新のModel 3に乗り換えるのか、はたまたModel Yを選択するのか、まだまだ時間はあるとはいえ、悩ましい選択を迫られそうです。

著者プロフィール

山崎潤一郎

音楽制作業の傍らライターとしても活動。クラシックジャンルを中心に、多数のアルバム制作に携わる。Pure Sound Dogレコード主宰。ライターとしては、講談社、KADOKAWA、ソフトバンククリエイティブなどから多数の著書を上梓している。また、鍵盤楽器アプリ「Super Manetron」「Pocket Organ C3B3」「Alina String Ensemble」などの開発者。音楽趣味はプログレ。Twitter ID: @yamasakiTesla

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「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、主にデジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式でリポートします。

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