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富士通とAMDの合弁会社から初のフラッシュメモリ製品

» 2004年04月09日 08時25分 公開
[ITmedia]

 富士通と米AMDのフラッシュメモリ事業統合によって生まれた新ブランド「Spansion」から、初の製品がデビューした。米AMDは4月7日、フラッシュメモリ新製品「Spansion S29AL/GLxxxM」を発表した。

 富士通とAMDは昨年7月、新会社「FASL LLC」を設立し、Spansionという単一ブランドを掲げ、共同で製品の売り込みに当たることを発表している(7月15日の記事参照)。Spansionの名の下で開発から製造までを一環して手掛けたシリーズ製品の投入は今回が初めて。

 AMDによると、S29AL/GLxxxMは230ナノメートルのMirrorBit技術で製造され、DVDプレーヤー/レコーダー、セットトップボックスなど家電製品の組み込み市場や、ネットワーキング、オートメーション、カーエレクトロニクスなどの工業市場向けとなる。

 今年10〜12月期には、110ナノメートルの第2世代MirrorBit技術への移行を開始する計画だ。

 Spansionの組み込み事業部門副社長兼ジェネラルマネジャー、シルビア・サマーズ氏は発表文で「われわれはSpansionの発足から9カ月で、AMDと富士通のメモリ部門の管理、エンジニアリング、製造業務を統合し、単一の企業として結束させた」と述べている。

 S29AL/GLxxxMは即日サンプル出荷が開始され、AMDと富士通から提供される。

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