米RealNetworksがApple Computerに対し、デジタル音楽の分野で「戦術的な提携」を持ちかけたと、米New York Times紙が4月15日付で報じた。
同紙によると、この提案はRealNetworksのロブ・グレイザーCEOがAppleのスティーブ・ジョブズCEOあてに4月9日送った電子メールで行われた。グレイザー氏はこのメールの中で、もしAppleとの提携が実現できなかった場合、RealNetworksはMicrosoftと手を組まざるを得ないとする姿勢を強くにおわせたとされる。
New York Times紙はこのメールをAppleに近い人物から入手したと報道。Appleのデジタル権利管理システム「Fairplay」をRealNetworksにライセンス供与して、RealNetworksのサービスで提供している音楽をiPodで再生可能にするよう、グレイザー氏からジョブズ氏に検討を働きかけたと伝えている。
デジタル音楽販売の分野では、大きな成功を収めているAppleのiTunesをはじめ、RealNetworksなど各社が次々と参入。Microsoftも近く音楽ダウンロードストアを立ち上げる計画を進めている(11月18日の記事参照)。
RealNetworksは欧州連合に対してMicrosoft制裁を働きかけるとともに、Microsoftを独禁法違反で提訴するなど、音楽ビジネスをめぐりこれまでのところMicrosoftに対して強い対決姿勢を見せている。→続報
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