ITmedia NEWS >

MS、アプリ起動用ボタンに関する特許取得

» 2004年06月04日 08時44分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Microsoftが、ユーザーインタフェースの一部を形成するハードウェアデバイス上のボタンの利用に関する特許を取得した。

 この特許(米国特許番号6,727,830)は4月27日に認められ、「アプリケーション起動用のタイムベースのハードウェアボタン」と記されている。特許概要では、ボタンを1度押した場合、しばらく押し続けた場合、短い間に2度押した場合でそれぞれ違う機能を立ち上げる手法に関するものだと説明している。

 Microsoftの広報担当者は、米特許商標庁からこの特許の認可を受けたことを認め、これは同社Pocket PC部門の社員が開発したものだと語った。この特許がデスクトップアプリケーション用に使われるのか、Microsoftが権利行使を計画しているのかどうかについては言及しなかった。

 特許説明によれば、これは主に一連のアプリケーションボタンを備えたPDAに関連している。

 「過去にはアプリケーションボタンの操作によって、アプリケーションが特定の状態、例えば閲覧の状態で起動されるようになっていた。文書を開くといった別のアプリケーション機能を立ち上げるためにはもう一つ手続きを踏む必要があった。今回の発明では、アプリケーションボタンの機能を強化してこの結果が得られるようなる」。特許文書にはこう記されている。

 法律事務所Kirkland & Ellisの知的財産権専門パートナー、ジェフ・ノーマン氏はこの特許について、「ボタン押下の時間領域」をカバーするもののようだと指摘、次のように話している。

 「ボタンをどのくらい押しているかによって、別々のアプリケーションを定義する。これは例えばボイスレコーダーに利用が可能だ。ボタンを押し続けると、アプリケーションを立ち上げる代わりにボイスレコーダーソフトで録音を開始できる」

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.