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日本SGIがNECとWindowsベースのグラフィックスPCクラスタを共同で商品化

» 2004年06月10日 14時15分 公開
[ITmedia]

 日本SGIは6月10日、日本電気(NEC)とWindowsベースのグラフィックスPCクラスタ「SGI VizCluster」を共同で商品化し、7月上旬から国内市場向けに販売すると発表した。価格は最小構成で約300万円。

SGI VizCluster

 これにより、従来の64ビットUNIXベースのIRIX OSや Linuxによるハイエンドシステムおよびミッドレンジシステムに加え、エントリーレベルも含めた幅広いビジュアライゼーションのニーズに対応していく予定。

 同製品は、NEC社製のExpressワークステーションをベースに、NECが採用しているnVIDIAのグラフィックス・ボードと、イノバテックが輸入販売する複数のグラフィックス・ボードで並列処理させた3Dの画像・映像をリアルタイムに合成可能なコンポジタ・ボード・セットを搭載したPCクラスタ製品。

 日本SGIは、これまで自動車業界などの製造業を始め、教育/サイエンス、各種シミュレーションなどの分野で先進的なハイエンドシステムを多数提供してきたが、今後は、製造業におけるデザインレビューや研究室レベルの可視化、博物館・美術館などの展示システム、企業の部門や個人レベルでの小規模なビジュアライゼーション・ニーズにも対応し、グラフィックス市場のすそ野を広げていくとしている。

 特に、「VizCluster」はWindowsアプリケーションに対応することで、各分野のビジュアライゼーションすべての顧客ニーズにきめ細かく対応できるソリューション・インテグレーションを展開していく予定だ。

 なお、「VizCluster」は、6月16日〜18日に東京ビッグサイトで開催される、設計・製造ソリューション展で公開予定。

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