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FCC、無線ブロードバンド推進で帯域規制を修正

» 2004年06月11日 12時42分 公開
[ITmedia]

 米連邦通信委員会(FCC)は6月10日、無線ブロードバンドサービスの普及を目的に、2495M〜2690MHzの無線周波数帯に関する規制の修正案を可決したと発表した。

 これは、同帯域を再編し、より有効に使えるようにするための取り組みを規定したもの。恩恵を受けるのは、双方向の無線インターネット接続に利用されるMultipoint Distribution Service(MDS)と、主に教育機関が教育プログラムの配信に使うInstructional Television Fixed Service(ITFS)の事業者。

 FCCはまず、MDSとITFSの各事業者の利用帯域が混在する状態を改善し、一方向ビデオ送信などの高出力事業用と、双方向サービスなどの低出力事業用とに明確な利用区分を設ける。出力に応じて帯域利用を分けることで、無線が干渉する可能性を軽減し、これまで抑制されていた小区画での低出力ブロードバンド事業を推進する考え。

 このほかにも、MDSをBroadband Radio Service(BRS)に改名し、2500MHz以下の5MHz分を追加してMDS/ITFSの総帯域幅を194MHzとするなどの措置を取っている。

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