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世界最細、直径3ミリのロボット鉗子、東芝が開発

» 2004年06月18日 16時09分 公開
[ITmedia]

 東芝はこのほど、世界最細となる直径3ミリのロボット鉗子を開発したと発表した。心臓や脳などの内視鏡手術での利用が期待できるとしている。

 ロボット鉗子は、内視鏡を使った外科手術に使う鉗子。遠隔操作でピンセット状の先端部を自在に動かせ、つかむ、曲げる、回転させる動作が可能だ。

 従来の5ミリ径鉗子は、主に腹部の手術に使われてきたが、3ミリ径鉗子なら、心臓や脳などさらに微細な動作が必要な手術でも利用できる可能性があるという。

 3ミリ径鉗子は、部品形状や組み立て方法を改善したほか、加工精度を高めて動作を安定させたことなどにより開発可能になった。

 内視鏡手術では、体内に差し込んだ細長い筒の先端に取り付けた小型のビデオカメラ(内視鏡)が映し出す映像をディスプレイで確認しながら、別の筒の先端に取り付けた小さなメスや鉗子で手術する。

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