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ストリーミング特許主張のAcacia、CATV会社20社を追加提訴

» 2004年09月14日 08時54分 公開
[ITmedia]

 ストリーミングメディア関連の特許を主張して物議を醸している米Acacia Researchが9月13日、新たにCATV会社20社を特許侵害で提訴したと発表した。

 Acaciaはオーディオ/ビデオの伝送と受信に関連した「Digital Media Transmission」(DMT)技術の特許を保有している。これはオンデマンド放送やオーディオ/ビデオのストリーミングに関連したもので、インターネット、CATV、衛星、ワイヤレスシステムでのデジタルコンテンツ配信に使われる技術を網羅していると主張。この特許を侵害されたとしてコンテンツ提供企業などを提訴、業界に波紋を投げかけている。

 今回提訴されたのは、アリゾナ州やミネソタ州などのCATV会社20社。同社は6月にもカリフォルニア州のCATV会社6社を特許侵害で提訴しており、うち3社との間で和解が成立、ライセンス契約を獲得したと説明している。

 CEOのポール・ライアン氏は発表文で「当社のDMTライセンスプログラムは大きな進展を続けている。ライセンス契約175件中、140件は訴訟に至ることなく契約が成立、35件は提訴後に契約した。最近ではCATV会社4社とライセンス契約を結び、ほかのCATV会社数社との間でもライセンス交渉が進展中だが、当社の知的財産権を行使するため、その場その場で訴訟に持ち込むことが必要になるかもしれない」と述べている。

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