沖電気工業はこのほど、USB 2.0とATA/ATAPIの両インタフェースを搭載し、ARM946Eをコアとする32ビット汎用1チップマイコンを世界で始めて開発したと発表した。11月にサンプル出荷を開始する。
512KバイトのフラッシュROMを内蔵した「ML69Q6203」と、ROMを省いた「ML696201」の2機種で、ストレージを搭載したデジタル家電・携帯情報端末向け。
従来は別々のチップだったUSB 2.0、ATA/ATAPI、SmartMedia standard 2000準拠のNANDフラッシュインタフェースを1チップに収めた。機器の小型軽量化や低消費電力化が可能になるとしている。
積和演算を1サイクルで実行できるユニットを装備したほか、命令用とデータ用にそれぞれ8Kバイトのキャッシュメモリを搭載し、高速な演算処理が可能。保存するデータの暗号化や複合化、圧縮や伸張処理が可能なため、指紋認証付きHDDやフラッシュメモリなど、高速データ処理やセキュリティ機能が必要なストレージ機器の開発が容易になるという。
サンプル価格は、ML69Q6203が3000円、ML696201が2500円。来年1月に量産開始し、月40万個の出荷を目指す。
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