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仏でLinuxベースのセキュリティOS開発プロジェクト

» 2004年09月24日 08時02分 公開
[ITmedia]

 Linuxディストリビューターの仏Mandrakesoftは9月23日、Bertin Technologiesなど4社とともに構成するコンソシアムで仏国防省から700万ユーロの3年契約を獲得したと発表した。

 契約に基づき、Linuxを基盤としてCC-EAL5(Evaluation Assurance Level 5 of the Common Criteria)の基準を満たしたマルチレベルのセキュリティOS開発に当たる。オープンOSのセキュリティソリューション設計に当たっては、ハードウェアのパーティショニングと仮想化技術が主要な役割を果たすとコンソシアムは指摘している。

 Mandrakesoftは自社のLinuxでこのプロジェクトに貢献、プロジェクト予算のうち100万ユーロを受け取る。プロジェクトは完成後、オープンソースライセンスに基づいてリリースする計画。「このようなプロジェクトではオープンソースの開発モデルが最も有効活用できる」と同社のフランソワ・バンシロンCEOはコメントしている。

 プロジェクトの成果は軍事利用にとどまらず、業界全体や通信、エンタープライズシステムにも対応できるものを目指す方針。各国の業界に向けて、開発チームとコンタクトを取り、プロジェクトに参加するよう呼びかけている。

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