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ブラウザ上の3Dオブジェクトをマウスでリアルタイム変形

» 2004年10月22日 15時13分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷は10月22日、Webブラウザに表示した3DCGを、マウス操作で自由に変形可能なシステムを開発したと発表した。工芸品のネットオーダーメイドシステムなどの用途を想定し、2005年中の事業化を目指す。

 同社独自の3DCGリアルタイム描画エンジン「DRARE」(ディーレア:DNP Realtime Advanced Rendering Engine)がベース。Webブラウザに専用プラグインをインストールし、サーバからデータを取得して仮想立体物を表示する。

 光の映り込みや影の形状・位置などもリアルタイムに演算処理することで、自然で高精細に描画できるのが特徴。マウス操作で立体物の高さや幅などを自由に変更でき、結果はリアルタイムに反映される。任意の方向への回転や拡大・縮小表示、テクスチャの変更なども行える。

 例えばオーダーメイド式の器の通販サイトに導入すれば、ユーザーが欲しい器のイメージを自分で作成してメーカー側に伝えることができる。形状変化に応じた価格の変化もリアルタイム表示可能だ。

 ネット通販システムのほか、新製品デザインのモニター調査といった用途も想定。まず百貨店などにギフト商品向けの導入を働きかける。

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