日本郵政公社は11月1日、2005年度のお年玉付き年賀はがきを発売した。同社は今年、年賀はがきの販促キャンペーンをエプソンと協力して展開する。
同日朝、東京中央郵便局で開かれた発売記念式典には、今年の年賀はがきCMに出演する松浦亜弥さんに加え、エプソンのプリンタCMに“年賀状大使”として新たに加わる「W」(ダブルユー)の辻希美さん、加護亜依さんが登場、日本郵政公社の生田正治総裁とともに年賀状発売を祝った。
来年の干支・酉にちなんで、辻さんは「コケーコッコッコ」、加護さんは「コッカドゥルドゥルー」と“ニワトリ語”で自己紹介。それを松浦さんが「辻希美です」「加護亜依です」などと人間語に訳し、式典を盛り上げた。
年賀状にまつわる思い出として松浦さんは「芋版の年賀状に感動した」、辻さんは「バレーボールのコーチからもらった、筋肉の写真付き年賀状が忘れられない」、加護さんは「卒業した中学の先生からの年賀状に感激した」などとエピソードを披露した。
日本郵政公社の生田正治総裁は「今年発売する約43億5000万枚の年賀状のうち、インクジェットは過去最高の22億7000万枚。新たに、インクジェット光沢紙も関東地区限定で1億枚販売する。好評なら来年以降、販売地域を増やしたい」と話した。
年賀はがき販売には、向かい風と追い風が同時に吹いている。年賀状を電子メールで代用する人が増えた影響などにより、総発行数は1999年の42億5000万枚をピークに3年連続減少。2002年には39億236万枚まで落ち込んだ。
一方、インクジェットプリンタ普及に伴い、インクジェット対応はがきの売り上げが急増。加えて昨年から、年賀はがきを買った人にプレゼントがもらえる「自分にお年玉」キャンペーンなど販促策も展開した効果で、普通紙を含めた総発行数は44億5936万枚まで盛り返した。
今年の予定発行数は43億5000万枚と、昨年比約2%減だが、1枚65円と割高なインクジェット対応光沢はがきラインアップに追加し、新しいニーズに応える。自分にお年玉キャンペーンも引き続き行うほか、インクジェットプリンタ大手のエプソンと協力したマーケティングを展開し、追い風に乗りたい考えだ。
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