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アジア太平洋の携帯電話7社が連合結成

» 2004年11月04日 09時49分 公開
[ITmedia]

 アジア太平洋地域の通信大手7社は11月3日、携帯電話サービスのインフラの共有化と国境を越えた連携を目指し、「Bridge Mobile Alliance」を結成すると発表した。

 参加企業は、シンガポールのSingTel、オーストラリアのOptus、台湾のTaiwan Cellular、フィリピンのGlobe Telecom、インドのBharti、マレーシアのMaxis、そしてインドネシアのTelkomsel。7社の加入者数を合わせると5600万人。これら設立メンバー以外の携帯電話事業者や、技術・アプリケーション面の戦略パートナーの参加も募るとしている。

 7社はシンガポールにBridge Mobileという合弁会社を設立、SingTel Mobileのリム・チュアン・ポーCEOが会長に就任した。

 同氏は、連合結成の背景を、「アジア太平洋地域は、文化、経済、携帯電話市場成熟度、技術開発などの面で大きな違いのある区域で構成されていることから、スケールメリットを出すのが難しい。実装形態の違いから、基本的な音声サービス以外の連携が非常に遅れている。また異なる技術標準の採用によって、さらなる市場分裂が起きるリスクがある」と説明。Bridge Mobileの結成によって、こうした課題を克服し、同地域の携帯電話加入者の利用体験向上を図りたいとしている。

 Bridge Mobileは2005年1〜3月期中に運営を開始する予定。共通サービスプラットフォームの構築、新製品・サービスの開発などに当たる。第一弾のサービスとして、改良型の音声およびデータローミングサービス、多国籍企業向けモバイルサービスなどの発表を予定している。

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