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月給制と年俸制、どちらも悩みは同じ?――エンジニアの給与意識

» 2004年12月02日 15時33分 公開
[ITmedia]

 リクルートは12月1日、同社のエンジニア向けキャリア情報サイト「リクナビNEXT Tech総研」で実施した給与制度に関する意識調査の結果を発表した。調査の対象は、「月給制」または「年俸制」で働く25〜39歳のエンジニア1000人。

 成果主義制度の導入状況をたずねたところ、月給制グループで「導入されていない」のは27%、年俸制グループで「導入されていない」のは14%と、多くの企業で成果主義が導入されていることがわかった。しかし、いずれのグループでも3割が「導入されているがほとんど機能されてない」と答えている。

 給与決定に関してもっとも影響の高い要因をたずねた質問では、「業績・成果」という回答がいずれのグループでも最多となり、月給制グループで34%、年俸制グループは48%だった。一方、月給制グループで23%の人が「年齢・学歴・勤続年数」を挙げているのに対し、年俸制グループで同要因を選んだのはわずか8%だった。

 現在の給与制度に対する満足度は、いずれのグループともに47%が「不満足」と回答。また、「満足」しているのも、月給制グループが25%、年俸制グループが28%とほぼ同じ結果になった。

 フリーコメントを見ると、月給制に不満の人では「成果が反映されないから」が多く、年俸制に不満の人では「残業代がつかないから」という理由が多かった。さらに、両方に共通して見られる不満理由は「制度そのものより総額自体が低いから」「長時間労働だから」などが挙げられた。

 「月給制と年俸制のどちらの給与制度がいいか」とたずねたところ、月給制グループの78%、年俸制グループの70%が、それぞれ現在の制度を支持した。

 今後の給与や賞与の収入予測については、両グループともに43%が「変わらないと思う」と答える一方で、月給制グループの32%、年俸制グループの46%は「かなり/やや増える」とした。

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