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エリック・レイモンド氏がOSI代表を降板

» 2005年02月02日 09時03分 公開
[ITmedia]

 オープンソース推進団体Open Source Initative(OSI)は1月31日、共同創設者のエリック・レイモンド氏が代表の座を退くと発表した。オープンソースの拡大に伴いOSIの活動範囲を広げる一環で、後任のプレジデントにはラス・ネルソン氏が選出された。

 「成功を収めている組織の自然な成長過程の1つは、創設者が物事を運営する必要がなくなることだ」とレイモンド氏は説明。ネルソン氏は「オープンソースはもはや個人やハッカーコミュニティーにとどまらなくなった。あらゆる規模の組織や国家政府、地方自治体がフリーのオープンソースソフトを取り入れている」として、今後はこうしたニーズにかなう戦略を提供していくと表明した。

 OSIはこれまで、オープンソースの定義とその定義に沿ったオープンソースライセンスの認定を活動主体としてきたが、今後は活動範囲を広げる。理事会も9人に拡大し、米国外から新役員を招く。

 新たな活動として、1)オープンソース開発およびベストプラクティスの原則確立、2)同原則に沿ったソフトプロジェクトのレジストリ作成、3)オープンソース(ライセンス、原則、実践)に沿ったオープン標準の定義、4)オープンソースに関連した国際的展望と戦略の取り入れ――を挙げている。

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