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国内x86-64サーバ市場は順調に成長

» 2005年02月23日 16時44分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは2月22日、国内x86-64ビットサーバ市場の予測を発表した。x86系サーバの64ビット化は今年から来年にかけて急速に進み、2008年の市場規模は出荷ベースで2369億5800万円になる見込み。

 x86系プロセッサの生産・出荷は、今年第3四半期以降には64ビット対応CPUのみとなるため、急速に置き換えが進むと見ている。ただし特殊な需要のために従来の32ビットサーバを存続させる必要があり、64ビットへの完全移行にはさらに1年必要としている。

 プロセッサの64ビット対応に比べ、OSなどサーバ利用環境の64ビット化はゆっくりと進み、大多数のユーザーが移行するのは2007年以降と予測。x86-64が32ビットOS・アプリケーションにも対応していることに加え、64ビット化によってメリットを受けるアプリケーションが少なく、移行の促進材料にならないと見ている。

 x86-64サーバが普及しても、IA64(Itanium)サーバ市場に対する影響は限定的とになる見込み。IA64はRISCサーバの置き換えとして高信頼性やスケーラビリティ、x86-64は32ビットPCサーバの後継としてアドレススペースの拡大や倍精度演算の高速化──とそれぞれ需要が異なるため。

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