住商情報システム(SCS)と住商エレクトロニクス(SSE)は4月1日、3月31日に開催した各社の取締役会で8月1日を期日とする合併契約を承認し、合併契約書を締結したと発表した。
また1日付の人事で、SSEの代表取締役社長の阿部康行氏がSCSの代表取締役に就任すると発表した。SCS代表取締役社長だった中川惠史氏は取締役に留任する。またSSEの新社長には代表取締役常務執行役員だった桜井英一氏が就任する。新社長の阿部氏は合併後も留任の予定。
SCSは企業の基幹システム構築やアウトソーシング業務に強みを持ち、SSEは情報通信やネットワークシステムの構築とそれに関連するソフトウェア開発、ハードウェア販売などを手がけている。両社は現在もSCSが開発した統合業務アプリケーションパッケージの営業展開などで協業関係にある。
阿部社長は「この合併はIT業界の勝ち組になるためのものだ。ただ、合併によって規模感を出すとは言っても、トップ企業に比べればまだまだ足りない。いくつかの分野に経営資源を集中して、そこでトップ企業を目指したい」と話す。阿部社長の言ういくつかの分野とは、従来両社が強みを持つ、ERPパッケージソフト、製造業など特定産業におけるシステムインテグレーション、ITシステムインフラのトータルソリューション提供、の3つを指している。これら分野で国内トップクラスを狙うとしている。
合併にあたっては、SCSが存続会社となりSSEは解散する。SCSの普通株式1株に対して、SSEの普通株式0.58株を割り当てる。合併により発行する新株式数は約1070万株。
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