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世界最小の3軸加速度センサー

» 2005年04月04日 16時14分 公開
[ITmedia]

 日立金属は4月4日、体積が12立方ミリと世界最小の3軸加速度センサーを開発した。同社従来品と比べ体積で3分の1に小型化し、携帯型HDDプレーヤーなどへの導入が期待できるとしている。

 新開発した「H34C」のパッケージサイズは3.4×3.7×0.92ミリ。従来品「H48C」(4.8×4.8×1.5ミリ)からさらに小型化した上、省電力化した。耐衝撃性は5000G。自由落下時にパルス信号を出力する機能を持ち、携帯HDD機器の落下保護機構などに使える。

 同時にワイヤレス3軸加速度センサーも発表し、用途開発向けに出荷する。500円玉サイズで、2.4GHz帯とPC用USB受信機を使ってデータをワイヤレスで取得可能だ。

 それぞれ月内からサンプル出荷する。小型化で多彩な機器への搭載が進むと見ており、センサーの月産能力を6倍の60万個に引き上げる。2005年度で10億円、2006年度で30億円の販売を見込む。

 新製品は4月6〜8日に開かれる「センサー総合展 2005」(東京ビッグサイト)に出店する。

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