米Rambusは4月4日、DRAMコアに「マイクロスレッディング」を応用する革新的な技術を発表した。同社は、これによりメモリサブシステムの効率が高まり、3Dグラフィックス、高度なビデオ処理、ネットワークルーティング・スイッチングなどのアプリケーションにおけるDRAM性能が従来の4倍に高まると発表文で述べている。
マイクロスレッディングは、DRAMがデータをより小さな単位で送信できるようにすることで、メモリシステムの効率を高める。これは、消費電力を抑えることにもつながる。
ゲームなどのリアルな3Dアプリケーションではより複雑な画像が必要とされるようになっており、こうした画像を構成するテクスチャポリゴンは次第に小さくなっている。Rambusの分析では、3Dアプリケーションで使われている標準的なGDDR SDRAMは、1秒間に50〜125個のポリゴンを処理できる。これと同じGDDR SDRAMをマイクロスレッディングで強化すると、1秒間に100〜500個のポリゴンを処理できるようになるという。
マイクロスレッディングは既存のDRAMに比較的低コストで適用できるとRambusは説明している。この技術を活用するには、マイクロスレッディング対応DRAMに接続されるDRAMコントローラをこの技術に向けて最適化する必要がある。
Rambusはこの日、マイクロスレッディング技術のライセンス供与を開始した。同社はこの技術の特許を出願中だ。
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