Windows PCでMacintoshをエミュレートするアプリケーション、CherryOSを2004年に発表した開発会社Maui X-Stream(MXS)は大きな騒動を引き起こした。CherryOSのニュースが流れた直後、オープンソースMacエミュレータであるPearPCのファンから、CherryOSはオープンソースプロジェクトであるPearPCからコードを盗用し、商用ソフトウェアとして販売しているとの指摘があった。
4月5日から、MXSのサイトには「CherryOSは休止中。追って告知します」と掲示されている。
MacCentralはCherryOSの開発会社に繰り返しコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この開発会社は、CherryOSは完全なネットワーク機能を持った仮想マシンで、CPU、RAM、FireWire、USB、PCI、PCMCIA、Ethernet、モデムといったハードウェアリソースに完全にアクセス可能だと主張している。
しかし、すぐにCherryOSにはPearPCプロジェクトのコードが含まれているとの指摘が相次ぎ、世界中のブロガーが、2つのアプリケーションのコードがいかに酷似しているか実例を示し始めた。
あるBlogではCherryOSの実行コードの中にPearPCのグラフィックが埋め込まれていることを指摘。PearPCの実行プログラムをCherryOS.exeと同じフォルダに置いてプログラムを起動させれば、コードや文字列の一致を多数見ることができるという。
PearPCはこの記事に関し、「戦略的、法的な理由で」コメントを拒否した。
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